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セルフチェック
酔いの正体 酔いのメカニズムお酒と酔いを語るのに欠かせない、“アルコール”の存在。 父:酔ったときって、体の中で何が起こっているんですか?  准助授:体のいろいろなところが、お酒に含まれる「アルコール」に反応しています。

おさえておきたい、お酒の基礎知識。

日本では、アルコールを1%以上含む飲料のことを「お酒」といいます。アルコールにはエタノール(エチルアルコール)、メタノール(メチルアルコール)、プロパノール(プロピルアルコール)などがありますが、一般的にお酒として飲まれるのはエタノール(日本語の名称では、「酒精」ともいいます)です。エタノールは体内に入ると、酵素の働きにより、最終的に水と二酸化炭素に分解されて、汗や尿、呼気として排出されます。
「身体の中でのアルコールの変化」へ

エタノール分解の化学式 図

お酒は体に対してさまざまな作用をひき起こしますが、これらはお酒の成分である「アルコール」が原因です。アルコールは主に、胃や肝臓などの消化器、脳、血管などに影響を及ぼします。飲酒の量が適量であれば効用がありますが、過量になると、身体的にも、心理的にも、社会的にも悪影響をおよぼします。
「お酒がもたらすメリット」へ
「大量飲酒の悪影響」へ

酔いの進行と血中アルコール濃度の深い関係。

「酔い」は、アルコールが脳を麻痺させることで起こり、血中のアルコール濃度が高くなるほど、酔いが進行している状態になります。ただし個人差があります。

酔いの進行と血中アルコール濃度の深い関係。
■爽快期:・さわやかな気分になる・皮膚が赤くなる・陽気になる・判断力が少し鈍る。
■ほろ酔い期:・ほろ酔い気分になる・手の動きが活発になる・抑制がとれる(理性が失われる)・体温が上がる・脈が速くなる
■酩酊初期:・気が大きくなる・大声でがなりたてる・怒りっぽくなる・立てばふらつく
脳への影響:網様体が麻痺すると、理性をつかさどる大脳新皮質活動が低下し、抑えられていた大脳辺縁系 (本能や感情をつかさどる)の活動がが活発になる。

■酩酊期:・千鳥足になる・何度も同じことをしゃべる・呼吸が速くなる・吐き気、おう吐が起こる。脳への影響:小脳まで麻痺が広がると、運動失調(千鳥足)状態になる。

■泥酔期:・まともに立てない・意識がはっきりしない・言語がめちゃくちゃになる。脳への影響:海馬(記憶の中枢)が麻痺すると、今やっていること、起きていることを記憶できない(ブラックアウト) 状態になる。

■昏睡期:・ゆり動かしても起きない・大小便はたれ流しになる・呼吸はゆっくりと深い・死亡。脳への影響:麻痺が脳全体に広がると、呼吸中枢(延髄)も危ない状態となり、死に至ることもある。

酔いの状態の目安がわかる計算式。

酔いの程度を知るためには、体内(血液中)に吸収されたアルコールを表す「最高血中アルコール濃度」が有効です。体内における水分の割合は体重の3分の2なので、「最高血中アルコール濃度」は、次の計算式で算出することができます。

最高血中アルコール濃度(%)=アルコールの摂取量÷体重の2/3×100   [アルコールの摂取量(g)=飲んだ分量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコールの比重)]

ただし、体内のアルコールは一定速度で分解されていくため、この式が使えるのは、一定量のお酒を空腹かまたはそれに近い状態で、しかも短時間(30分前後)で飲んだ場合です。

体重70kgの人を例に、15度の日本酒1合(180ml)を飲んだときの最高血中濃度を求めると、 アルコールの摂取量=180ml×15/100×0.8=21.6g 体重の2/3:70,000g×2/3=46,667g 最高血中アルコール濃度:21.6g÷46,667g×100=0.046% 酔いの程度は「爽快期〜ほろ酔い」となります。

「お酒の1単位」とは?

酒類はその種類によって含まれるアルコール濃度が異なります。したがって飲酒した量を純アルコール量に換算すると、飲酒量のコントロールに役立ちます。
日本では、日本酒1合に含まれる純アルコール量を目安に、純アルコール20gを含む酒量のことを「1単位」としています。欧米では、純アルコール10gを含む酒量を「1ドリンク」としています。

純アルコール約20gに相当する酒量

お酒の種類 お酒の量 アルコール度数
ビール

500ml
5%
日本酒

1合 180ml
15%
ウイスキー

ダブル1杯 60ml
43%
ワイン

小グラス2杯 200ml
12%
チューハイ

350ml
7%
焼酎

コップ半分 100ml
25%

純アルコール20g=1単位=2ドリンク 母:適量ってどのくらいなのかしら? 准教授:大体ほろ酔い気分になるくらいの量です。性別や体重などでも個人差がありますので、その日の体調に合わせた適量で、お酒を飲むようにしましょう。
  -飲酒時の身体の働き-
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