
持続可能な資源利用
限りある資源を大切にしながら 新たな価値づくりに取り組みます
アサヒビールは農作物や水など自然の恵みを使っているため、限りある資源の適切な使用が不可欠だと
考えています。容器・包装では、品質や強度を担保した上で、軽量化や新価値の提案に努めています。
トピックス一覧

トピックス 1
「アサヒの森」で水を育み蓄える力を養う
アサヒグループは、国内ビール工場で使用する水と同量の水を、広島にある社有林「アサヒの森」で涵養(森が水を育み蓄える能力)しています。
アサヒグループでは、酒類や飲料の製造に多くの水を使用することから、ビール工場での水使用量の削減に取り組んでいます。
2021年度の国内ビール8工場の水使用量は約963万m³となり、工場における水使用量の100%以上を「アサヒの森」から地球に還元している計算になりました。今後も森の水涵養量を維持することで持続可能な水資源の確保に取り組みます。

トピックス 2
水資源を繰り返し使用して節水
工場のタンク・配管などを洗浄・殺菌する水の使用量削減や、工程からの回収水・膜処理水の有効利用に取り組むことで、水の使用効率を高め、水使用量の削減を進めています。

トピックス 3
従業員の手で水源地を守る
「自分たちで使う水は自分たちで保全する」という考えのもと、四国工場の従業員が2004年から自発的に「水源地の森保全活動」を始めました。この活動は、水源の保全に向けて植林・下草刈り・枝打ち・間伐などを行うものです。この取り組みを皮切りに全国へと活動が拡大し、現在では、グループであるニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所近くの「ニッカの森」でも環境保全活動に取り組んでいます。

トピックス 4
工場での再資源化100%の継続
アサヒビールとニッカウヰスキーの全工場では、副産物・廃棄物再資源化100%を達成しています。仕込み工程で発生する麦芽の殻皮「モルトフィード」は、発生した副産物・廃棄物の内訳のうち約80%を占め、家畜の飼料などとして再利用されています。また、汚泥は有機肥料やたい肥、アルミ屑はアルミ缶や電気製品などに生まれ変わり、再び利用されています。さらに、ビールの醸造後に副産物として残るビール酵母はアサヒグループ食品が製造する胃腸・栄養補給薬「エビオス錠」などの原材料として活用されています。

トピックス 5
紙容器包装をFSC®認証に切り替え
アサヒビールは自社で調達する紙製容器包装のうち、段ボールカートン、
6缶パックシートについて、2021年末までにFSC®認証紙へ切り替えました。

トピックス 6
軽量化で省資源・CO2削減を実現
アサヒビールはアルミ缶やPETボトル、紙などの資材において、独自の技術やサプライヤーと協力をしながら、軽量化の取り組みを進めています。使用する原料の資材を削減することで、限りある資源を大切にし、CO2排出量の削減にもつなげています。
2020年には、当社グループの技術を活用して、業界最軽量となる取っ手付き4リットルPETボトルをサプライヤーと開発しました。2021年には国産最軽量となる新たな缶蓋「202径」をサプライヤーと共同開発したほか、缶の上部だけを固定し、紙の使用面積を従来から最大約8割削減した6缶パックの紙資材を国内の酒類メーカーとして初めて採用し、テスト展開しました。2023年から『アサヒスーパードライ エコパック』や『アサヒ ホワイトビール』の資材として本格展開をしています。

トピックス 7
安定供給のために資材を統一
アサヒビールは資材の安定調達に努めています。災害時などの不測の事態にも安定供給を維持するため、2013年からビール系飲料の上蓋を他のビール会社と共通化し、リスクに備えています。2018年からはRTDでもこの缶蓋を採用しました。缶蓋直径を従来と比較して3mm縮小することで、アルミの使用量を削減しています。

トピックス 8
エコアクションを促す容器の開発
海洋プラスチック問題や使い捨てプラスチック問題への関心がさらに高まる中、アサヒビールは飲料容器の知見を生かして、パナソニック(株)と共同開発したエコカップ「森のタンブラー」や、(株)丸繁製菓と共同開発した食べられる容器「もぐカップ」を開発しました。現在これらのサステナブルプロダクツは2022年に設立したアサヒユウアス社が中心となり、楽しみながらプラスチック削減に取り組めるよう新たな価値の創出に取り組んでいます。

トピックス 9
アサヒが森を育み、活かす
アサヒグループは広島県庄原市と三次市に「アサヒの森」を持っています。
その起源は、1941年の第二次世界大戦中にさかのぼります。戦時中、ビールびんの王冠の裏に使用するコルクの輸入が途絶えた時の代用品として、アベマキの樹皮を確保するために森林を購入したのが始まりです。現在は、水源確保や生物多様性保持の役割を担うほか、間伐材の活用にも取り組んでいます。アサヒグループは「アサヒの森」を守ることで、地球環境保全に貢献していきます。