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これまで学んだこと:プリン体は、細胞の核に含まれている・プリン体は、肝臓で分解され、最終的に尿酸が作られる・プリン体は、食事から摂る場合と体内で作られる場合がある・食材によって含まれるプリン体の量が異なる

食材からプリン体を摂っていることについては、もともと知っている人がほとんどだったと思いますが、“自分自身の体の中でプリン体が作られている”ことは、知らなかったという人が多いのではないでしょうか。4時限目では、体内におけるプリン体について学びましょう。体内で作られるプリン体には、2パターンあります。

細胞の新陳代謝で生まれるプリン体

1.私たちの体を構成するあらゆる細胞は、古くなると分解され、新しい細胞と入れ替わります。
2.古い細胞が分解されるとき、細胞の中に入っている核が放出されます。
3.放出された核が分解され、プリン体が生まれます。

運動で生まれるプリン体

1.私たちは食事で摂った栄養を「ATP」というエネルギー源に変えています。「ATP」にはプリン体が含まれ、体温維持などの生命活動や日常生活における運動、スポーツなどを行うのに重要な役割を担っています。
2.「ATP」が使われると「ADP」に分解されますが、通常、「ADP」はリン酸基という物質と結合して再びエネルギーを出せる「ATP」に戻ります。プリン体も再利用されます。
3.ただし、激しい無酸素運動を行った場合、急激に大量の「ATP」が使われます。そうすると、「ADP」に分解されたまま「ATP」への再合成が間に合わず、「ADP」の分解が進み、使い道がなくなったプリン体ができます。そのプリン体は最終的に尿酸に変化します。
このように、プリン体は体内でも自然に作られるもの。生きている限り細胞は生まれ変わり続けますし、バランスの良い生活には適度な運動も大切です。プリン体が増えすぎることを気にされる方には、プリン体が作られやすい無酸素運動よりも、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がオススメですよ♪
監修:帝京大学 金子希代子教授