*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

 


平成18年2月2日
アサヒビール株式会社

アサヒビール(株)お客様生活文化研究所調査
「蒸溜酒」に関する意識調査を実施
〜2人に1人が“ウイスキー”や“焼酎”の飲用が増えたと実感〜
〜「ビターチョコレート」と相性抜群〜

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田弘一)のお客様生活文化研究所は、本年1月下旬に、全国の20歳以上の男女を対象として、ウイスキーや焼酎といった蒸溜酒に関する意識調査をインターネットで実施しました。調査の有効回答数は5570名となりました。

 蒸溜酒とは、醸造酒(※)を蒸留したアルコール度数が高いお酒で、ウイスキーや焼酎、ブランデー、ジンやウォッカなどのスピリッツが含まれます。
 酒類業界ではウイスキー、特に熟成させた原酒「シングルモルト」の販売量が前年に比べて大幅に増加しています。一時期はアルコール度数の高い「蒸溜酒」離れが進む傾向があったものの、ここ最近では20度、25度以上の焼酎が若い女性たちに大人気になっているなど、酒類の嗜好にも大きな変化が起きていることがうかがえます。そこで今回は、皆さんに蒸溜酒の代表である「焼酎」と「ウイスキー」の日頃の飲用状況についてお尋ねしました。
 (※)醸造酒・・・糖化した穀物を酵母で発酵させたビールや日本酒、果汁を発酵させたワインなどが含まれます。

**************************************

■ 8割以上が「週1回以上」の頻度でお酒を飲用
 まずお酒全般の飲用頻度を見ていきましょう。「ほとんど毎日眠る前、その日の気分や気温に合わせて飲んでいる」(女性50代)など、晩酌やナイトキャップとして「ほぼ毎日」(46.9%)という回答が全体の半数近くにまで達しました。さらに「週末の夜に、旦那さんと二人でゆっくりビデオを観ながら飲む」(女性30代)など、「週2〜3回」という方が25.4%、「週1回程度」が12.1%と、実に8割以上の皆さんが「週1回以上」の頻度で何らかのお酒を口にしていることが明らかとなりました。楽しいとき、悲しいとき、昔から何かにかこつけてはお酒を飲む、日本人のお酒好きを改めて実感させられます。また「ほぼ毎日」という回答は年齢とともに上昇する傾向が見られ、60代以上では62.7%にも達しました。「リタイヤ後の毎日の生活の中で、集中したい時を過ごすために、少量のウイスキーがいつも手もとにある。気分を高めたり、落ち着けたり、リラックスすることで活きた時間を持つことができる」(男性60代)など、在職時代と異なり外に飲む機会は減っているものの、ご自宅でのリラックスタイムにお酒を上手に利用されているという声が目立ちました。

■ 2人に1人が「蒸溜酒」の飲用が増えたと実感
 8割以上の皆さんが「週1回以上」は何らかのお酒を楽しんでいることが判りました。ではその中で、焼酎、ウイスキーや泡盛など「蒸溜酒」を飲む機会は、以前よりも増しているのでしょうか。「お湯割りがおいしいと気づいてから飲むようになりました。今シーズンから焼酎デビュー」(女性30代)、「ウイスキーは濃さを加減できるので良い。家での晩酌はもちろん、最近では外で飲む時も2杯目からはウイスキーが多い」(男性40代)など、「以前よりも増えている」と回答した方が24.2%、「まあまあ増えている」という方が24.2%、「まあまあ増えている」という方が30.4%と、2人に1人が「蒸溜酒」を飲む機会が増えていると感じていることが判りました。こうした背景には「どこかのTV番組で芋焼酎を取り上げてから飲むようになった。昔は臭いイメージがあったが、最近は匂いが少ないようだ」(男性40代)などメディアの影響も大きいことがうかがえ、以前とはイメージが変わったという声が多数寄せられました。では次に「蒸溜酒」を飲む機会が増えた理由、また減った理由について具体的に見ていくことにしましょう。

■ 人気の理由は七変化するオールマイティなお酒
 まず「蒸溜酒」を好む、または最近飲む機会が増えたのは一体なぜでしょうか。最も回答が多かったのは「ストレート、ロック、水割りやお湯割りなど、いろいろな飲み方ができるので」(43.5%)という理由でした。「冬はお湯割り、夏は水割りでアルコール濃度も調整できる点が良い」(男性40代)、「主人がまるでカクテルのように上手に焼酎をアレンジするので、私もだんだん焼酎派に。やっぱり口当たりが一番」(女性40代)など、季節によってロックやお湯割りにしたり、また割るものによってカクテル感覚でも楽しめるという万能性が人気の要因のようです。いわば「蒸溜酒」は、七変化するオールマイティなアルコールと言っても過言ではないかもしれません。

■ ヘルシー志向派からも高い支持
 理由2位は「翌日までアルコールが残りにくく、2日酔いしないため」(31.2%)と、健康面を配慮して他のアルコールから「蒸溜酒」に切り替えたという声も多数寄せられました。「お湯割りにすれば、二日酔いしづらくなる」(男性30代)など、その日の気分や体調、またちょっと酔ってきたなと感じたら、薄めの水割りやお湯割りにするなど濃度を変えながら楽しめるのも、「蒸溜酒」ならではの特徴と言えそうです。さらに「最初はビール、途中から焼酎に切り替える。割るものでカロリーの調節ができるので・・」(女性30代)など、ダイエットを気にしている方からも高い支持が集まりました。

■ 身体を癒すアロマ効果も「蒸溜酒」の特徴
 また見逃せないのが3位の「味の癖や芳醇な香りが好き」(26.5%)という理由です。「バーボンやシングルモルトはストレートで味と香りを楽しむ」(男性30代)、「芋焼酎は銘柄によって味わいが随分異なるので、選ぶのも楽しく夫婦でハマっている。お湯割りは香りが豊かで、身体にも優しく感じる」(女性30代)など、香り豊かなアロマー効果で心身ともにリラックスできるといった声が目立ち、読書する時、インターネットや映画を観る時などプライベートを贅沢に過ごすアイテムの1つとして、ちびちびと楽しんでいる方が案外多いようです。中には「紅茶にウイスキーを入れて寝る前に飲む」(女性50代)など、コーヒーや紅茶の香り付けにウイスキーを数滴加えているという方もいました。

■ 韓流ブーム、沖縄食文化のトレンドも影響!?
 そのほか、「韓国ドラマの影響かも知れませんが、焼酎をのむようになりました」(女性30代)、「志村けんさんが番組で焼酎水割りに塩昆布を浮かべて飲んでいた。実際にやってみたところ、美味しいので最近凝っている」(男性40代)など、テレビや雑誌に影響されたという方。「沖縄旅行がきっかけで、沖縄料理に興味を持ちました。最近は沖縄料理専門のお店に出かけ、そこで食事するときは泡盛を飲むことにしている。独特の香りが好き」(女性40代)など、沖縄食文化が全国区になるとともに泡盛、古酒や黒糖焼酎を飲む機会が増えたという方など、食文化のトレンドやメディアもお酒選びに大きな影響を与えていることがうかがえます。

■ 飲まない理由は「浮気しない」「外食の減少」
 その一方、「蒸溜酒」を飲む機会が減った、また飲まないという方の理由はどうでしょうか。「根っからのビール党なので、目移りはしない」(女性30代)など、飲まない理由のトップは「ビールや日本酒など、蒸溜酒以外のお酒が大好きなため」(32.3%)でした。続いて理由2位は「以前よりも飲みに出掛ける機会が減ったため」(28.1%)。「焼酎、ウイスキーは外出先で飲むことが多かったが、最近は外出機会が減少したので飲む機会も減った」(男性60代)など、蒸溜酒の中でも特にウイスキーやブランデーは、バーやスナックで飲むお酒とイメージしている方が多く、外で飲む頻度の低下に伴い、必然的に減少したという声も寄せられました。

■ 蒸溜酒には「ビターチョコレート」との相性が抜群!
 最後に2週間後に迫ったバレンタインデーを前に、皆さんに「蒸溜酒」の代表格である「焼酎」と「ウイスキー」に合うチョコレートのタイプついてお尋ねしました。まず「ウイスキー」との相性で最も人気が高かったのは「ビターチョコレート」(56.6%)でした。「ウイスキーが甘いので、チョコレートをつまみにするならば、やっばり苦味が合った方が良い」(男性40代)など、ウイスキーが持つ大人の雰囲気も相まって、甘くないビターに人気が集まりました。次に2位は「生チョコレート」(34.2%)。生チョコレートの口どけに、それをふわっと包み込むようなウイスキーの香りと味の相性が良いという声も目立ちました。さて「焼酎」はいかがでしょうか。相性1位はウイスキーと同様に「ビターチョコレート」(36%)でした。特に芋焼酎など香りと甘味のあるものは、ビターチョコレートのほろ苦さがよくマッチするようです。続いて多かったのは「チョコレートは合わない」(29.9%)という回答でした。「焼酎には塩味の物が相性がいい様に感じる」(男性50代)など、「焼酎」と言うと、どうしてもスルメや塩辛といったしょっぱいものや和風なものというイメージが先行し、まして甘いチョコレートとの組み合わせは考えられないといった方が多いようです。チョコレートとの相性は、ウイスキーボンボンで既に知られているように「ウイスキー」に軍配が上がりましたが、「焼酎」とビターチョコレートをオススメする回答も意外に多く、そう悪くない組み合わせと言えそうです。今年のバレンタインデーにお試しになってみてはいかがでしょうか。


 今回は人気が急増している焼酎、ウイスキーに代表される「蒸溜酒」について皆さんのご意見を伺ってきました。「蒸溜酒」を飲む頻度は、2人に1人が以前よりも増していると実感していることが明らかとなり、市場の拡大を裏付ける結果となりました。こうした人気の背景には、バブル後の景気の低迷により、高級酒から大衆酒「焼酎」へシフトした方が多かったこと、さらに「濃度調整ができる」「ニ日酔いになりにくい」といった「焼酎」の特徴と消費者のヘルシー志向が一致した点も大きな理由と言えます。とはいえ経済面や健康面から「焼酎」へ切り替えた方も、飲み慣れる毎にその味や香りに魅せられ、最近ではより癖や香りの強いものを好む方が増えているのも確かなようです。中には「私の中では焼酎から、今はウイスキーブームが到来している」(女性30代)など、「焼酎」ブームをきっかけに「泡盛」や「ウイスキー」へと、今まで未知の世界であった新たな「蒸溜酒」へとバリエーションを広げているといった声も寄せられました。度数が高いお酒ですから、飲みすぎには注意をしなければなりませんが、種類や銘柄の多い「蒸溜酒」を少しづつ試してみるのも楽しいかもしれませんね。


■調査概要
調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数) 5570人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年1月25日〜1月31日





 2006年ニュースリリース一覧