ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2017 February 2

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

日に映える富士山をバックに

 大寒波です。日本列島を寒気が渦巻いています。山梨では雪はさほど降っていませんが、ビシっと張りつめ、身体の芯まで凍りつくような日が続いています。
 1月中旬に日本列島を襲った寒波では、山形県上山市にある契約栽培地のぶどう棚が倒壊する被害も若干ありました。お見舞い申し上げると共に、ワイン用ぶどう栽培への気持ちを持ち続けていただくことを是非お願いしたいと思います。
 山梨でも過去そうだったように、大雪がもたらす被害は目に見えるものだけでなく、離農や転作など、ワインを取り巻く環境変化にも大きな影響を与えてきました。日本ワインを背負って立つ日本のぶどうです。大事に育て、そして挑み続けていく力を持っていなければならないでしょう。
 さて寒風吹きさらす中で行われている剪定作業も折り返しとなり、シャルドネにとりかかり始めました。カベルネ・ソーヴィニヨンの後に始めると、その樹の優しさはありがたい!枝が柔らかい!!それに新梢も揃って出ているので、今年収穫しようとする枝を選ぶのにも比較的頭を悩ませずに進みます。ただ、度重なる台風上陸など、昨年類い稀なるヴィンテージだったことの後遺症を今年残さないように、できる限りのことはしなくてはなりませんので、剪定のみならず諸々の環境つくりもしないとなりません。こちらは時間がかかります。
 ここ牧丘のぶどうポテンシャルは、この3年で実証されたと思います。これからはその力を十分に活かせるワイン造りをしていかなくてはなりません。これは山形上山産ぶどうも一緒です。醸造、装製、栽培すべてのワイナリースタッフの総意の下、より品質にこだわりお客様に喜んでいただけるワインにしていきます。
 甲斐の名称武田信玄公は、その部下二十四将といわれている武将を適材適所に配置し「束ねる力の豊かさが名声を生んだ。」と後世いわれています。「良いワインは良いぶどうから。」と言われていますが、今年は「良いワインは良い人から。」も意識してワインに向かっていこうと思います。
 

(山梨:宮川養一)