ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2016 November 11

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

 霜月、山形は朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりました。最低気温も一桁台になり初霜が降りる季節になりました。盆地に位置する上山市は、ほぼ360度紅葉の見頃を迎えています。今年の紅葉は、多かった台風の影響か、鮮やかさが足りないようです。
 ぶどうの収穫は、後半に入り「ラ・フランス収穫ウィーク」期間中はお休みして、10月24日の『エクセラント かみのやま 渡辺畑収穫カベルネ・ソービニヨン』用のカベルネ・ソービニヨンで終了しました。順調だったとは言えませんが、ワイン部員の方々の努力のかいが有りワイナリーに送り出す事が出来ました。2016年産のぶどうで醸されたワインが、どのような味わいになるのか今から楽しみです。
 収穫が終わり、正直「ホッ」としています。しかし、2017年に向け、また、まもなくやって来る冬に備え、準備を整えなければなりません。根雪になる前に、芽を出す為の貯蔵養分として肥料を撒いたり、雪が積もってぶどう棚が潰れてしまわぬ様に荒剪定を終わらせたり、やらなければいけない事が結構あります。今月は南果連ワイン部としても、これからの作業に向け土壌分析や施肥相談、また、剪定検討会などを行う予定です。
 益々、寒さが増し屋外での仕事にとって厳しい季節ですが、雪が降る前に雪だるまに負けないくらい着込んで頑張りたいと思います。ボージョレ・ヌーヴォも、まもなく解禁になります。是非、秋の夜長を我々のぶどうで醸されたワインで、グラスを傾けて過ごしていただければ、栽培者としても嬉しいです。

(山形・南果連ワイン部 部長 渡邉義仁)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

左:ナイト・ハーベスト時のシャルドネ 右:収穫中のカベルネ・ソーヴィニヨン

 10月25日(火)の山形・渡辺祐自畑カベルネ・ソーヴィニヨンを最後に、2016年の仕込みは全て終了しました。まだ暑い9月上旬から始まりましたが、今では17時といえば薄暗く急に冷え込んできて寂しい気分になります。
 今年で3回を数えることになりましたシャルドネのナイト・ハーベスト!!
 10月13日(木)3時。凛とした空気と素晴らしい星空の中行われました。16名とこれまでより若干少ない人員でしたが、厳しい栽培環境だった今年の収穫には充分の人員でした。5時半にはすべての収穫が終了し、仕込みの準備をしっかりしてくれている醸造部員の待つワイナリーへ。
 糖度は上がりにくい環境でしたが、なぜか酸度は落ちるという類い稀なミレジム(ヴィンテージ)。そして収穫量も下がり、残念ながら、来年のコンクールへの出品はできない収穫量となりました。品質的にも相次ぐ台風、秋雨前線の停滞とこちらもイマイチ納得いかず・・・。
 そんな年もあるものだと頷きながら収穫、仕込みと行い、現在はジューシーな香りを漂わせ樽醗酵中です。
 一方カベルネ・ソーヴィニヨンは21日(金)高く青い秋空の下、収穫は行われました。
こちらも質、量ともにキツイものになりました。こちらは現在カモシ醗酵中です。
 8月中旬までは「今年の山梨のできは良い」と評判でしたが、9月に入ってからの収穫物は、それまでの評判を余裕でひっくり返すぶどうの品質になってしまいました。
 こういう年はあれこれ工夫せずに仕込みをすることが大切で、シンプルに素早く仕上げることが良いワインになる秘訣かと思いますので、できあがるワインの品質は、これはこれで楽しみと言えることです。そのための技術もありますので、期待して2016年ワインをお待ちください。

(山梨:宮川養一)