ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2016 September 9

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

 今年の夏は、とても熱い夏でした。と云っても、こちら山形では35℃を超える猛暑日は2日ほどでした。その熱さの元は連日、日本中を沸かせたリオデジャネイロオリンピックが開催された夏だからです。日本選手の活躍もあり、睡眠不足の毎日でした。日中の農作業中、眠気が襲って来てとても辛い思いをしたのは私だけではないと思っています。しかし、メダルは関係なく選手の皆さん「感動」をありがとうございました。
 リオの季節は冬でしたが、こちらは夏、そして間もなく収穫の季節が始まります。早生種のヴェルデレーのサンプリングが始まり、続いてシャルドネ、メルロのサンプリングも間もなくです。ヴェルデレー、シャルドネの白系品種は黄ばみ始め、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンの赤系品種はだいぶ着色が進みました。食べてみるとまだ酸っぱく、これから昼と夜の寒暖差が大きくなる秋を迎え酸が抜け糖度を増してきます。ぶどうは、房の整形、仕上げ摘房、笠掛、そして最終薬剤防除を終え、収穫の準備を整えました。熟期を待つばかりです。
 日中は、まだまだ暑い山形ですが確実に秋が近づいているようです。あんなにうるさく鳴いていたミンミンゼミの鳴き声が、いつしか聞えなくなり、代わりに虫の音(コオロギ)が夜になると響いてくるようになりました。
 今年は、トンボが飛ぶ秋空が続くことを祈りつつ、収穫直前までぶどう畑に足を運びたいと思います。そして、リオオリンピックで「感動」をいただいたように、我々も「感動」していただけるワインのため良いぶどうを作って行きたいと思います。

(山形・南果連ワイン部 部長 渡邉義仁)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

左:現在のカベルネ・ソーヴィニヨン 右:現在のシャルドネ

 山梨県では8月21日に石和温泉大花火大会が行われました。県民の皆様はこの行事を夏の終わりを告げる行事としてとらえている方が多いようです。日中の気温は猛暑日を記録していますが、朝夕はかなり過ごしやすくなってきています。
 今年台風1号の発生がかなり遅れましたが、ここへきて台風の勢いは止まりません。山梨県では富士山の恩恵か、被害は比較的少なく済んでいます。もちろん大事なぶどう畑も被害はありませんが、不安定な天気は毎日続き、夕立やゲリラ豪雨なども続いて発生しています。
 ワイン用ぶどうにとっては環境の良くない日が多い今年ですが、これからの太平洋高気圧に期待したいですね。
 さて、畑では8月1日にシャルドネ、8月22日にカベルネ・ソーヴィニヨンがべレーゾンに突入し、いよいよという感じになってきました。今月末には、この畑の2015年シャルドネの発売も決まっており、収穫への想いは年々増すばかりです。完成されたワインも樹齢を重ねるごとに力強く芳醇なワインへとなってきました。
 最初の節目、定植から10年。畑の成果を見せるときがやってきました。シャルドネは今年もナイト・ハーベストを行います。気持ちばかり先走りますが、これよりの正念場はいたって平常心を心掛けようと思います。

(山梨:宮川養一)