ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2015 July 7

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

左:カベルネ 花後果実 中:シャルドネ 花後果実 右:メルロ 花後果実

 山形は、梅雨入りが遅れに遅れ、平年より2週間遅れの26日に梅雨入りしました。
4月21日から、まとまった雨が降らず、5月の平均気温が観測史上最も高い気温になりました。
6月に入っても好天が続き、夏を思わせる入道雲が午後の空にモクモクと湧き上がっています。その入道雲の下では、急な突風や強い雨、雹なども降り、6月23日には生育途中の果実が傷つく被害がありました。
 ワイン畑の様子は、好天、高温が続いたおかげで平年より10日程生育が進んでいます。開花の時期は、ぶどうを含め植物にとって一番デリケートな時です。今年は、異常気象のお陰で開花時期も早まり、順調に花を咲かせることが出来ました。ぶどうを栽培していつも思うのだけど、ぶどうの花はどうして不器用なのかなと思います。綺麗な花弁が有るわけでもなく、邪魔なキャップ(花冠)を脱いでやっと受粉をします。時にはそのキャップが綺麗に脱げなくて、病害虫の温床になる事が多いのですが、今年は綺麗に脱げる事が出来たようです。
 そんな中、我々ワイン部では第2回講習会を開催しました。さくらんぼの収穫時期と重なる時なので、早朝6時からの講習となりましたが、多くの部員の方々に参加頂き、改めて栽培者の意識の高さを感じることが出来ました。
 今後、予測が出来ない異常気象が待ち受けているかと不安な気持ちを隠せませんが、我々栽培者はぶどうと真っ向から向き合って、ちょっとした変化に気づいてぶどうの言葉を聞いていきたいと思っています。

(山形・南果連ワイン部 部長 渡邉義仁)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

左:現在のシャルドネ 右:接ぎ木の成果

 当初遅れるといわれていましたが、関東甲信越は平年並みの6月8日に梅雨入りしました。その前の1ヵ月、降雨という雨はほとんどなかった山梨県です。
「やはり開花と同時に来るんだなぁ?!」
 毎年のように暗い気持ちになるところでしたが、今年はぶどうの生長が例年より1週間以上早いうえに、入梅初期は降雨量が少なかったため、順調に開花結実しました。そんな開花時季でしたので、今年はより一層ぶどうの花の香りを楽しむことができ、帰宅後もそのレモンドロップや石鹸のような香りに包まれているような日々が続きました。
 6月中旬以降は、降るのか降らないのか?!という雲が、まるで手に届くような日が続きました。そんな時季は農薬散布も最重要時季なのです。週間天気予報と作業進行状況とを照らし合わせながら、それぞれの品種に実施していきますが、もちろん気持ちよく予定どおりはいきません。同時に5月の下旬から1ヵ月は、接ぎ木を行う時期でもあり、早朝から新しい区画に約400本行いましたので、農繁期は自分の体力と根気があれば、1週間があと2、3日あればよいと思うほどで、今年は生長が早くて特にそう感じました。
 そんな最近ですが、ぶどう畑は順調に7月を迎えることができました。梅雨時の畑はちょっと見苦しいですが、雑草も生え放題です。「草と共に生きる」とでも言いましょうか?!この時季の豊富な土壌水分をぶどうがなるべく吸い上げないように草を元気にしています。いよいよ夏本番です。自らの体調を万全にし、最高の収穫を迎えることができるようにしていきます。

(山梨:宮川養一)