ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2012 December 12

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

左:木枯らしが吹いて落葉し始めたシャルドネ 右:これも天使のわけまえ!?

 本年もよろしくお願いいたします。 厳しい寒さが続いています。
昨年の温湿度をまとめてみました。牧丘農場での有効積算温度(ぶどうの生育に必要な温度10度以上を積算したもの)は1814.5度でした(一昨年1769.6度)。夏が長かったわりにはそれほどでもないという感じでした。夏の間の温度比較差もバランス良く充分にあり、まさに高品質のぶどうが収穫できたことの証しです。
この数字がどの位なのか?ということがわかるように気象庁のデータから計算して(月の平均気温から積算したものなので、牧丘農場のデータほど正確ではありませんが)みました。契約栽培地の山形が1929度。甲府が2403度。東京が2598度でした。ご参考までに。
 さて年明けとともに剪定を始めます。この作業は収穫時の質、量を決定するとても大事な作業です。昨年の豊作に感謝しながら1本1本ぶどうの状態を確認し剪定を行っていきます。7年目を向かえこの作業もいよいよ大変になってきました。握力は年々衰えますが、樹は段々立派に育ってきます。嬉しい悲鳴です。
 寒風吹き晒す中、ふと手休め南の空を見ると太陽の光を受けピカピカに輝いている富士山がきれいに見えます。遠くからでもこの山が見えるところで育った私は何となく安心感を覚え、また作業を続けます。サントネージュワインの「サントネージュ」とはフランス語で「聖なる雪」という意味です。これは富士山が頂く雪をイメージして名付けられたそうです。冬、牧丘の畑から見える富士山の雪はそのイメージにぴったりです。冬の畑は寒く風景も寂しいですが、この富士山は一見の価値があると思いますので、是非一度見ていただきたいと思います。
今月は契約栽培地の山形県上山市も訪問予定です。契約農家の方々とも久しぶりにお会いします。昨年の反省を元に今年の抱負などじっくり伺い、山形、山梨と切磋琢磨しながらより良いものを作っていけたらと思います。

(山梨:宮川養一)