ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2012 June 5

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

初夏の風物詩「さくらんぼ」は山形の特産物です。今年も作柄調査が行われ、やや豊作と発表されました。さくらんぼは雨に非常に弱い果物です。収穫を目前にしたさくらんぼに雨が当ると実が割れてしまったり、灰色カビ病というカビが生えてしまい出荷できなくなってしまいます。そのため雨よけテントを立てビニールを張り、樹全体を雨から守ります。そして、今の季節まわりを見渡すと緑が広がっていた山や畑が突然白に変わり風景が一変してしまいます。

ワイン畑では小さかった新芽もスクスク育ち、6月中旬頃には何とも言えない清々しい香りが畑全体に漂う開花の季節を迎えます。その前にぶどうの花が綺麗に咲くためにぶどうの房(つぼみ)の風通しを良くするため新梢を誘引(棚の針金にテープで留めていく作業)して環境を整えなくてはなりません。ボサボサに伸びた棚の上の新梢も花が咲く頃には綺麗に棚に留められ芝生のようになります。南果連ワイン部の活動も活発になり、芽出し調査を行い今年の生育状況を把握し、第1回目の講習会を5月29日に実施しました。

今年はスタートが若干遅れましたが天候にも恵まれ順調に生育が進んでいます。山形も6月12日前後に梅雨に入ります。いかに、ぶどう達により良い環境を整えてあげるかが梅雨を乗り切るための鍵になっています。7月末の梅雨明けまで雨との戦いは続きますが、気分をカラッとさせて乗り切っていきたいと思います。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

間もなく開花シャルドネ

向こう3ヶ月の長期予報では平年並みという予報が出ています。これまでは比較的穏やかな日が続いている山梨県内です。平年並みではなく、降雨量は少ない方がぶどうにとってはとても良いのですが・・・。
山梨県内ではぶどうへのベト病の発生が新聞の紙面に掲載されました。この病気は初期防除がとても大切です。開花終了まで気を抜かず防除を徹底しなくてはなりません。 そして牧丘では、間もなくシャルドネは開花です。シャルドネは展葉10枚、カベルネ・ソーヴィニヨンは展葉7〜8枚という生育ステージです。生育の早い盆地部ではぶどうの花の香りが何処からともなく漂ってきます。優しくほのかに香るこのレモンドロップの様な香りが私は好きです。しかしこの香りの季節は日本では梅雨と重なり、ほのかな香りは雨のせいでかき消されてしまうことが多いので、本当に残念です。そんな日が少ないことを大いに期待しています。それが香りを楽しむだけではなく、花から実になる上でもとても大切なことなのです。
先日、山形の契約栽培地へも行ってきました。ここ牧丘同様、ここまでは順調な生育です。昨年の作柄は悔しいですが、山形の方が優っていると思います。この難しい時期を無事乗り越え、今年こそは・・・気持ちを入れ直します。

(山梨:宮川 養一)