ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2012 May 5

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

左:シャルドネの新芽 他の品種より発芽は早いです。 右:カベルネの新芽

今年も桜の開花は遅れました。そして、積雪が多かった冬の遅れを取り戻すかのように「アッ」と言う間に満開を迎えました。梅の花が例年よりもかなり遅れた為、珍しく「梅」「桜」「桃」の花がほぼ同時に花開き花見の期間は短く残念でしたがチョット得をした春を迎える事が出来ました。

ぶどう畑は、固かった芽もようやくほころび淡い緑色の新芽が出てきました。多かった積雪のお陰で地面の水分も充分にあり、芽出しは欠けることが無く順調のようです。
今まで意識してぶどうの芽を見ることが無く「今年も芽が出たな。」と言う認識しか有りませんでしたが、良く見比べてみると、白い品種(ヴェルデレー、シャルドネ)は淡い緑色の新芽、赤い品種(メルロ、カベルネ)は赤い縁取りの新芽が出ていることに気づかせられました。
長年、ぶどう栽培を生業としてきた者なのにずっと気づかずに、気づいていても気にも留めていなかった事に栽培者として恥ずかしさを感じた2012年春になりました。

いよいよ、ぶどうが発芽し農作業も本格化し忙しい日々が始まりました。私たち栽培者もぶどうの生長に農作業が追越されることのないように気合を入れて頑張って行きたいと思います。そして、これからは今まで見慣れてきた「目」ではなく、ちがう角度から物を観られる「目」をもってぶどうたちを観察していきたいと思います。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

左:「満開」畑の入り口にある桜 右:芽吹きシャルドネ

畑の入り口に立派な桜が象徴的に立っています。4月23日に満開でした。画像のとおり見事な景観を作り上げています。その翌日、シャルドネは芽吹きました。昨年より1日早く、例年より5日ほど遅れての芽吹きです。カベルネ・ソーヴィニヨンはその後1週間で芽吹きすると思います。
盆地部では昨年より5日ほど遅れての生育ですから、例年からすると10日ほど遅れているようです。牧丘のこの地は盆地部ほど生育の遅れがあまり影響なかったということで一安心です。
これからはぶどうの新梢の伸び、雑草の伸びと熱い戦いが始まります。忙しさに妥協し、ぶどう達から目を離すとぶどう達は私たちの行動に敏感に反応します。できるだけ多くの時間を費やし、それらを見て回ることをしていかなくてはなりません。 私たちの子育てでも昔から「子は親の育てたとおりに育つ」といわれてきました。愛情過多でも放任でも偏った子育てあり、バランスの良い子育てとはいえないと思います。「気遣い、配慮、手助け、見守る、叱る」など豊かな愛情表現を持って接していかなくてはなりません。
もちろん仕事と家庭は別ですが、このバランスを駆使してぶどう栽培も行っていかなくてはなりません。余談ですが高校3年、中学3年の子を持つ親として如何に接して心の絆を築いていくことが大事か。ぶどう達には高品質のためのスパイスを与えられるか!?萌芽の季節にふと感じたことを書いてしまいました。ワクワクドキドキの季節いよいよ始まりました。

(山梨:宮川 養一)