ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2011  5  May

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山麓のぶどう畑から〜

左:シャルドネの新芽 右:カベルネ新芽

この度の東日本大震災に被災された方々に謹んでお見舞い申上げます。

東日本大震災では山形も強い揺れを感じましたが、幸い大きな被害はありませんでした。それから2ヶ月が経ち、白と黒だけだったワイン畑も色彩豊かな季節になりました。緑色だけでも、シャルドネの新芽の色は萌黄、メルロは若草色、カベルネ・ソーヴィニヨンは若葉色、周りの山を見渡せば色々な緑が飛び込んできます。日本人ほど多彩な色の表現をする国民は他にはいないと思います。私自身もワイン畑や山、川など自然に囲まれて生活していて刻々と色の変化を感じとれる日本に生まれてきて幸せだと思います。そして、ぶどうたちもこれから色々な緑色を私たちに見せてくれることと思います。

その緑の変化と共に私たち栽培者もぶどうの手入れを進めていかなくてはなりません。5月30日には、今年1回目の講習会を開催し「芽欠き」と「初期防除」の内容で組合員のレベルアップを図っていきたいと思います。

2011年は色々な意味で記憶に刻まれる年になると思います。私たちがこれから育てていくぶどうが最高の出来になり、2011年ヴィンテージワインが皆様の心に刻まれるようにぶどうと向き合って頑張って行きたいと思います。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

萌芽したシャルドネ。2011ヴィンテージの始まり。

いつもの年のように桜も咲き散っていきました。しかし今年見る桜はいつもの年とは違って見えました。とても美しく日本人を強く励ましているかのように感じ、できることならずっと散らずに咲き誇っていてくれればと、思いました。日本には四季があり、雨も多く季節風も吹きます。とても美しい国なのです。みんなで力を合わせこの美しい国と美しい心を持った日本人を守りたいものです。

そして桜が散り始めると牧丘のシャルドネは萌芽です。昨年より5日遅れの25日に確認しました。他の作物も合わせ、山梨県の農作物は7日〜10日ほど遅れて生長しているようです。これより約1週間遅れでカベルネ・ソーヴィニヨンが萌芽すると思います。

今年はいずれの品種も新梢が揃って萌芽し伸びるように芽傷を入れました。長梢剪定では、先端付近の芽は強く伸びますが、基部に近いほど伸びが悪く、発芽しないこともあります。これを防止するために、芽傷処理を行いました。

芽傷処理が必要な枝は、結果母枝であり、発芽しやすい先端の3芽はそのままにし、それより基部に近い総ての芽に処理します。処理の方法は、樹液が流動し剪定の切り口からしずくが落ち始めるころに、芽の先端方向3oの位置に金切りノコや芽傷ハサミで形成層に達する傷を付けます。

特にカベルネ・ソーヴィニヨンは結果母枝の先端が強く生長する品種なので、この処理は効果があります。カベルネ・ソーヴィニヨンの萌芽も待ち遠しいです。

いよいよ芽が吹き、雑草も伸び始めました。2011ヴィンテージの始まりです。定植5年目を迎え、ぶどうの樹も人間でいう成人というところまできました。やっとここまで来たか、まだまだこれからなのか!?いずれにしても、これまでのぶどうを見てきたところでは牧丘の品質は悪くないということはわかりました。成人を迎え、この2011年にぶどう栽培、ワイン醸造ができる。この幸せを噛み締め、良いぶどうを栽培し、少しでも日本を元気にしたいと思います。

(山梨:宮川 養一)