ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2010  9  September

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

左:飴色のシャルドネ。 右:たわわに実ったメルロ畑。

〜収穫の秋〜
9月、いよいよ収穫の秋を迎えました。
山形でも今月中旬より新酒用のぶどうの収穫が始まる予定です。

全国的ですが、山形もとても暑い日が続いています。数年前まで日本の最高気温の記録を保持していた県だけに天気予報を見るたびに『沖縄よりも暑いんだなぁ〜。』と、うんざりしています。

うんざりしたおかげで、メルロ、シャルドネなど着色も進み、メルロは黒々とシャルドネも飴色に着色し糖度も上がってきています。カベルネ・ソーヴィニヨンは暑さが苦手らしく着色もなかなか進まず、まだら模様です。

先月号で『ダシ』のお話をしましたが、山形の秋の風物詩といえば『芋煮会』です。河川敷で家族、友人、会社などグループで川原の石を積んでかまどを作り、里芋、牛肉、コンニャク、長ネギなどを入れ日本酒、砂糖で調味した醤油味の野外鍋です。山形市では毎年9月の第一日曜日に「日本一の芋煮会フェスティバル」を開催しています。そこでは直径6メートの大鍋で3万食の芋煮が振舞われます。これから山形の川原では、毎日のように煙が上がる風景を見ることが出来ます。

うだるような暑さの中、畑に出るのが億劫になる日が続きますが、体と心に鞭を打ってぶどう畑に足を運び収穫まで気を抜かず畑の隅々まで目を光らせ、ぶどうの変化に気を配り適切に対処していきたいと思います。

2010年ビンテージぶどうが収穫を迎え、まもなく皆様の前にワインとなり今年の恵みを味わっていただくのを楽しみにしております。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

色のつき始めたカベルネ・ソーヴィニヨン。

猛暑です。
ぶどう栽培に熱中する熱と熱中症にかかわる熱とで朦朧とします。

牧丘のぶどう畑でも毎年、ベト病は副梢の葉や茎に多少確認されますが、それ以上に蔓延することはありません。この病気は、春の萌芽からの初期防除が大切だと思います。これを怠ったり、タイミングが多少ずれたりすると強烈な勢いで襲ってきます。

何となく暗い掴みで始まりましたが、牧丘のぶどうは今年も大丈夫です!健全な房のままベレーゾンを昨年より10日遅く迎えました。現在はシャルドネの果皮が軟らかくなり始め、カベルネ・ソーヴィニヨンは色が着き始めた房が所々見え始めましたところです。この先も暑い日が続く予報なので、カベルネ・ソーヴィニヨンの着色不良はちょっと心配なところです。

これよりは着色不良や着果過多の枝から房を落とす摘房、房周りの日当たりを良くするために摘葉という作業を行います。ぶどうの房が良く見えるようになり、いよいよだなと感じる季節になります。

(山梨:宮川養一)