ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2010  5  May

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

左:シャルドネ そろって芽が動き出しました。 右:地面に草が生茂り、春の装いのぶどう畑。

桜の開花は、結局平年と変わらず4月18日になりました。満開も低温の影響で1週間後の4月25日、お花見にはとても寒い4月でした。

ぶどう畑もその影響を受け、早い品種のシャルドネもやっと芽が動き出した程度で、遅いカベルネ・ソーヴィニヨンはまだ冬の様に硬い蕾のままです。昨年のバックナンバーを振り返ると今年がいかに寒い4月だったか改めて感じます。

五月に入り、連休中の気温が一気に7月上旬並みの暖かさが訪れ、ぶどうを含め植物達は『待ってました!』とばかりに、一斉に花が咲いたり、芽吹いたりと同時進行で私たち栽培者も戸惑うくらいのスピードです。

今月は、最初の講習会が予定されています。『芽かき』と言う作業で、樹の勢いをコントロールしたり、生育を揃えたりと簡単な作業ですがとても重要で奥の深い技術の講習会です。例年は5月20日前後の開催ですが、今年は1週間くらい遅れそうです。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

萌芽したシャルドネ。2010年牧丘産シャルドネの始まりです。

4月16日の夜半から雪になった山梨県です。驚きました。甲斐の国の戦国武将、武田信玄の家臣団(親族衆)に穴山信君という武将がいますが、壮年期には梅雪と号を名乗っています。号のいわれは知りませんが、洒落た号だと個人的には思います。が、梅はとっくに散って、桜の花もほとんど散った時期に雪景色を見ることは、私には全く記憶のないことです。それまでの地温も高く、翌日も高温に推移したので、あっという間に雪景色はなくなりました。同日、契約栽培地の山形県上山市では、約20cmの積雪があったと連絡が入りました。

不安定な天候が続き、シャルドネの萌芽も昨年より10日遅れました。カベルネ・ソーヴィニヨンの芽は部分的に膨らんできました(4/30現在)。萌芽前は多少不安定な天候が続いてもぶどうは力強く芽吹きますが、萌芽後に霜が降りるような低温になると品質、収量を落とすことになります。萌芽が遅れたことは、遅霜からぶどうを守るという点では良かったのではないでしょうか。それほど不安定でいろいろ心配させられる天候が続いた4月です。

萌芽後は病気、害虫とぶどうは絶えず危険に晒されています。甲斐の武田家滅亡直前から今日まで何かと評判の良くない穴山信君(梅雪)ですが、最近ではそれらの行動は武田家のためだったという意見もあります。ぶどうという主君を危険から守るため、いつでも手を差し伸べてやれるよう私たちは一所懸命毎日を過ごす時期がやってきました。

(山梨:宮川養一)