ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2010  4  April

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

左:剪定後のぶどうの枝。 右:畑に咲くオオイヌノフグリ。

【北国の春】

毎年、今頃になると桜の開花予報が話題に上ります。 山形は4月12日の開花予定日で、平年と比べると5日ほど早い予報です。しかし、山形は3月後半から寒さが戻ってきたようで、雪が舞う天気が続きました。3月初めまでは春を感じながらの作業でしたので、体も知らず知らず春モードになっていたらしく、真冬の寒さに比べればさほどでは無い寒さも、結構骨身に滲みます。

ぶどう畑の様子は、まもなくぶどうの樹が冬の眠りから覚め、根から水分を吸上げる『水揚げ』という時期に入ります。ぶどうの棚の下では剪定の切口からポタポタと樹液が滴り落ち、晴れた日でも雨が降っているような光景を見ることが出来ます。

第1回目の薬剤散布もそろそろ始まります。卵の腐ったような強烈なニオイのする石灰硫黄合剤という薬剤を散布するのですが、風向きによって、草津温泉や蔵王温泉など温泉場に行ったような気分にさせられます。温泉気分も楽しみ、今年のぶどうがどのように育っていくのか想像をめぐらせ作業の遅れが無いよう頑張って行きたいと思います。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

剪定を終えたカベルネ・ソーヴィニヨン

春爛漫の季節を迎えました。と言いましても、2月下旬には4月下旬の陽気も続いた山梨です。その後は大雪だったり、暑かったりと季節の変わり目を体感する日々が続きました。

地温が上がるとまず根の活動が始まり土壌の水分と供に養分を萌芽のために芽に運び始めます。これが先月お話しした水を上げると言うことです。今年は2月下旬の陽気で昨年より16日早く始まりました。暖冬予報でしたが、これほど早くなるとは思っていませんでした。作業の方は予報を基に早めに始めましたので問題なく終了していますが、今後の生育に影響が出なければ良いと思います。

今月中旬にはシャルドネ、下旬にはカベルネ・ソーヴィニヨンと萌芽予定です。私たちは、水を上げる樹液の流動と萌芽というステージを見ると新年を迎える時よりも緊張し、高揚してきます。その気持ちを収穫、仕込みまで継続させることが、昨年から今年のために養分を蓄積し、冬の間じっと耐えてきたぶどうの木に最低でもしなくてはならないこと思います。

(山梨:宮川養一)