ぶどう畑通信

サントネージュワインのワイン用ぶどうをつくっている山形と山梨から、毎月のぶどう畑の様子を報告します。

2009 October 10

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

山形 〜蔵王山ろくのぶどう畑から〜

左:収穫途中の畑の様子、右側手前は収穫済みの部分 右:18kg詰めのメルロ

いよいよ収穫の時期を迎えました。

8月に続き9月も天候に恵まれ、ぶどう達は太陽のエネルギーをたくさん貰い、白品種は黄色から飴色に変わり、赤品種は赤から黒へと色濃くなり、“今年1年分の結果が『実った!!』”という言葉が出るくらいの立派なぶどうが育ちました。

例年は秋雨前線の影響で梅雨が戻ってきた感じの天気が続き、収穫時期の何日かは雨具のお世話になるのですが、今年は、梅雨明けがなかったお陰か前線も姿を現さないようで、秋晴れが続きいつもの年より収穫作業がはかどりました。

新酒用のヴェルデレーの収穫が9月13日より始まり、メルロ、シャルドネ新酒用が9月14日より、遅摘み用のメルロ、シャルドネが9月29日より始まり、各用途ごとの収穫が3、4日で無事に終了しました。カベルネ・ソーヴィニョンは、10月の中旬以降の収穫が予定されています。

カベルネ・ソーヴィニョンの収穫がまだ残っていますが、今年は色つきが良くレベルの高いぶどうを出荷でき、ひと安心しています。まもなく新酒として皆様の元に届くと思いますので、2009年の味を楽しんでいただければ幸いです。

(山形・南果連:木村 正男)

山梨 〜牧丘のぶどう畑から〜

収穫途中の畑の様子、右側手前は収穫済みの部分

9月の山梨は天候が安定していました。 開花など前半の生育は昨年より1週間ほど遅かったのですが、ここへきて1週間ほど早くなりました。ぶどうには病害虫の被害も出ていませんので、期待が高まります。ただ、シャルドネの収穫直前の大事な時期に秋雨前線が今年初めて降りてきてしまいました。毎日、週間天気予報と空とぶどうを見ながら手を合わさんばかりの気持ちでいます。

シャルドネはBrix20.6%、カベルネ・ソーヴィニヨンは同じく19.1%(いずれも9月24日現在)です。昨年同時期より約2%高い値になっています。ベレーゾン以降の天候が良かったこと、樹が成木へ近づいてきたことがわかります。と同時に牧丘のこの場所のポテンシャルが高いということも表しているのではないでしょうか。品質は高いと思われますが、豊作か?と言うと、開花時期の天候不良が結実数を減らしたため、房、粒数は少ないようです。

ここまでぶどうが立派に育つテロワールを持つこの地です。このぶどうが最高のワインになる日もそれほど遠いところにあるとは思いません。しかし一番大事なそれには加えなくてはならない栽培者、醸造技術者の情熱と弛まぬ探究心が絶対条件だと思います。

※Brix = 糖分の濃度を示す値

(山梨:宮川養一)