続いては、ジネステの定番ラインである「ジネステ・ボルドー」の白に移りたいと思います。定番ラインだけに、典型的なボルドーの白ワインに仕上げられています。といってもバルザックやソーテルヌなどの甘口の白という意味ではありません。典型的な辛口白のボルドーワインということです。
色は若いグリーンのニュアンスがあります。輝きもあり、活発なワインであることがわかりますね。ソーヴィニヨン・ブランが主体なだけに、非常にアロマティックです。グラスのなかにイキイキとしたソーヴィニヨン・ブランらしさが溢れます。春の花、柑橘系のフレッシュさ、夏の果実の香りがします。香りだけで飲みたい気分にさせられますね。
味わいは春の花がパッと花開くようです。フレッシュで、キリっとしていて、ほどよい酸味もあります。そして口のなかをアロマティックな香りで満たしてくれます。樽のニュアンスはほとんどないので、フレッシュな果実味がぐっと前に出てきますね。
こういったタイプのワインには、海のものでも川でものもの魚料理がいいですね。貝類や甲殻類も合うと思いますが、いずれにせよシンプルに調理したものがいいでしょう。ワイン自体が非常にシンプルですから。そういう意味では、ワイン入門者にも最適なワインといえそうです。
合わせるお料理としては「烏賊酒盗焼き 鰹酒盗かけ焼き」を用意しました。また設定温度は、ソーヴィニヨン・ブランの香りが最も引き立つ10℃前後に設定しました。