焼酎は製造方法により「甲類」「乙類」の2種類があります。その区別は酒税法によって定められており、連続式蒸溜機を使ったアルコール度36度未満のものが甲類、単式蒸溜器を使って45度以下に仕上げたものが乙類という分類がされています。
その他、甲類と乙類をブレンドした焼酎もあります。
連続式蒸溜機で蒸溜することによるピュアな味わいが、焼酎甲類の特徴。カクテルのベースにしたり梅酒をつくるなど、さまざまな飲み方を楽しめます。
焼酎乙類の特徴は、原料の風味や香味を活かした味わい。お湯割り、水割りなど、焼酎そのものの風味を素直に楽しむ飲み方がオススメです。※泡盛も焼酎乙類です。
焼酎のつくり方は、甲類・乙類によって変わりますが、ここでは「乙類」の基本的なつくり方を簡単に紹介します。
焼酎の材料は大きく分けて2種類あります。「一次もろみ」をつくるための「原料」と、焼酎の風味を決める「主原料」。役割の異なるふたつの素材が混ざり合うことで、より味わい深い焼酎が誕生します。
「乙類」の製造工程は、おおよそ次の4つのステップに分けられています。
それぞれのステップは、さらに細かい作業に分けられていますが、基本的にこれらの工程を踏むことで焼酎はできあがります。一般的に、蒸溜が終わるまでの期間はおよそ1ヵ月。それでは、実際の工場の様子と照らし合わせながら見て行きましょう。