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焼酎よもやま話

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第七夜 南から北へ...日本全国に広がるご当地焼酎の魅力 其の一
焼酎の原料といえば、芋や米、麦が主流ですが、最近では酒屋さんや居酒屋さんなどで“蕎麦”“胡麻”“昆布”など、ユニーク焼酎に出会うこともしばしば。私たちが愛してやまない焼酎は、沖縄から北海道まで、日本国内のほぼ全域で造られていることをご存知でしょうか? 日本各地の個性豊かな焼酎の数々をご紹介しながら、その秘密にせまります。
焼酎の世界を広げた”芋”の伝来
日本で焼酎が造られるようになった当初、その主材料は米でした。しかし、米は清酒を作る大切な材料であり、貴重な食料。そこで、清酒を作る過程で生じる「酒粕」を蒸溜した「粕取り焼酎」が生まれ、これが全国へと広がっていき、焼酎が日本各地へと広まって行きました。

18世紀初頭になるとフィリピン、中国、沖縄を経由して薩摩に芋が伝えられたようです。この「芋」の存在が、焼酎に大きな革命をもたらしました。ちなみに、唐の国から伝わったイモなので、「カライモ」と呼ばれました。暖かすぎる気候、領土のほとんどが火山灰で覆われている薩摩にとって、どんなに痩せた土地でもすくすくと育つカライモはまさしく救世主のような存在。そこで、貴重な米は食料にまわされ、カライモを使った焼酎作りが本格的にはじまったのです。これがきっかけとなり、日本各地にご当地焼酎が生まれていきました
地域によって、材料も変わる! めくるめく九州の焼酎ワールド
現在、鹿児島県で造られる芋焼酎の銘柄は、その数なんと1000以上にものぼるといわれています。このように、カライモが育ちやすい鹿児島県で芋焼酎が発展していったように、九州の各地方でもそれぞれの土地で収穫される特産品を使った焼酎が作られるようになりました。ここでは、県別にご紹介していきましょう。



<米焼酎の産地=熊本県>
球磨焼酎の産地として知られる熊本県球磨盆地は、米どころとしても有名な土地。現在に至るまで米焼酎の産地として知られています。

<地域によって異なる焼酎が存在する宮崎県>
宮崎県=芋焼酎と思われる方もおおいようですが、南北に細長い宮崎県では地域により飲まれる焼酎が異なります。南部は芋焼酎、中部は芋や米焼酎、北部は蕎麦や麦、とうもろこし、栗などの焼酎よくが飲まれています。

<独自の麦焼酎を生み出した長崎県壱岐島>
長崎県は清酒圏ではありますが、玄界灘に浮かぶ小さな島・壱岐島は、昔から米も麦も豊富に収穫される島でした。ゆえに、古来より焼酎造りは盛んで、米麹を使った独特の麦焼酎=壱岐焼酎の産地として知られています。

<泡盛の産地、沖縄県>
焼酎伝来の土地・沖縄で作られる焼酎が、泡盛です。世界貿易機構(WTO)により、原料はタイ米、黒麹菌を使った全麹仕込みで造られたもののみを「琉球泡盛」として指定されています。また、3年以上寝かしたものは、古酒(クース)と呼ばれます。

<粕取焼酎からはじまり、変わりゆく福岡県の焼酎事情>
清酒作りが盛んだった福岡県では、酒粕を使った粕取焼酎の有数の産地でしたが、最近では粕取焼酎の生産が減り、麦焼酎が中心となってきました。また、女性に人気の胡麻焼酎の産地としても知られています。



九州地方だけでも、これだけ豊富に広がる焼酎の世界。焼酎を楽しむ時は、その生まれた土地や文化をそっと顧みるのも、おいしい肴となりそうですね。

さて、日本津々浦々、いったいどれだけの種類の焼酎が造られ愛飲されているのでしょうか? その続きは、また今度の機会にお話ししたいと思います。

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