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焼酎よもやま話

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第一夜 俳句の季語となった“焼酎”果たして、その季語はいつ?
古くから庶民のお酒として愛されてきた焼酎が、俳句の季語となっているのをご存知でしょうか? 季語とは、5・7・5の短い句の中に織り込むことで、日本の豊かな四季折々の風景を醸し出す言葉として、俳句には欠かせないもの。では、我らが愛する焼酎は、俳句の世界ではどの季節に属するものなのでしょう。お湯割なんぞを想像すれば、「秋」や「冬」を想像しますが…。それとも…。
焼酎=暑気はらいの飲み物
これでおわかりですね。そう、答えはなんと「夏」。江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、焼酎を飲めば夏の疲れが回復する=夏バテ防止の酒として愛飲されていたことが記されています。日本酒よりもアルコール度数の高い焼酎は、夏のうだるような暑さに疲れた体に活を入れる酒、暑気はらいの酒とされていました。こうしたことから、夏の季語として俳句へ登場することになったようです。確かに、焼酎発祥の地である九州や沖縄などは、暑さの厳しい地域。そこで飲まれていたことを考えれば、納得できますよね。
蒸し暑い夏日、ロックグラス片手に焼酎を飲めば、氷とグラスが奏でるカラカラという涼しげな音とキンとした冷たい口当たりが、一服の涼を与えてくれることでしょう。
夏だけじゃ物足りない!春夏秋冬、焼酎を楽しもう
一方、江戸時代に薩摩で書かれた文献『大石兵六夢物語』には、次のような一文があります。「時すでに暮春、焼酎も今が飲み頃」。これは、秋に仕込んだ焼酎をひと冬寝かせておくと、ちょうど春に飲み頃を迎えるということを示しています。となると、焼酎の季語は「春」と考えてもよさそうに思えてきましたが…。これは、酒飲みのいい訳でしょうか? 
事実、現在私たちが口にすることのできる焼酎は、江戸時代のものと比べれば香りや味わいが格段にレベルアップし、さらにさまざまな種類の焼酎が存在します。だからこそ、TPOにあったお気に入りの焼酎を、いろいろな飲み方で、一年を通じて楽しみたいもの。夏はロックで、冬はお湯割でなどなど、折々の気候にあわせた飲み方ができれば、あなたも焼酎通の仲間入り。
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