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「ニッカ・パーフェクト・サーヴ2013」 決勝レポート!! NIKKA PERFECT SERVE 2013 @ Munich, Germany

かつてない接戦が展開された今回のファイナルでは、まったく対照的なバーテンディングを見せた2名が1位と2位を獲得。「バーテンダーの役割とは?」と問い返したくなる興味深い結果となった。

試されるのは、日々のバーテンディング。

●試されるのは、日々のバーテンディング。

第2ラウンドは「パーフェクト・サーヴ・コンテスト」。15分という短い制限時間のなかで3名のジャッジが演じる「ゲスト」を迎え、パーフェクトなドリンクをサーヴする。

今回3名のジャッジは異なる役割を受け持つ。シューマン氏は参加者が予め準備してきたオリジナルのウイスキーカクテル“シグネチャー・カクテル”を注文して、そのスタイルや味わいをジャッジする。楫氏はウイスキーをオーダー。求めるタイプやシチュエーションに合ったウイスキーを選び、そのウイスキーを活かす適切な飲み方でサーヴできるか、またさりげなくニッカウヰスキーについて質問し、知識を問う。ベーア氏は最後に登場し「商談を前に頭をすっきりさせたい」「ひどい一日だったので、気分をよくするカクテルをすぐ出してくれ」と、先に来ていた2名より注文の多いゲストを演じてその対応を見る。ドリンクの味はもちろん、会話や知識、ちょっとした心遣い……、といったコミュニケーション能力の高さも重要なポイントとなった。つまりは日々のバーテンディングが試されたのだ。

フランス、ベルギー、イギリス、スウェーデン、デンマーク、イタリア、スペイン、ドイツ、チェコ、ロシアの10カ国から集まった、個性豊かなバーテンダーたちは「場」のつくり方も十人十色。最初の挨拶ひとつとっても、握手を交わしたり、椅子を引いて席を勧めたり、カウンター越しにそっと声をかけたり、これだけ違うのかと驚くほど。なかにはウイスキーが流れるユニークな装置を持ち込んだり、手づくりのウイスキーフードをサーヴした者までいた。

またファイナリストは大きく2つのタイプに分けられた。ひとつは積極的に自分の話をし、自分のやり方を強くアピールすることでゲストを巻き込んでいく「押す」タイプ。もうひとつは、会話はあくまでもゲストの要望やバックボーンを引き出すためだけにとどめる「引く」タイプ。果たして、ジャッジはどちらのタイプのサーヴに心を惹かれたのだろうか?

優勝は、ベルギー代表のドゥルク氏。

●優勝は、ベルギー代表のドゥルク氏。

3名のジャッジのスコア集計の結果1位となったのは、ベルギー・ゲント「Jigger’s」のバーテンダー、ジェセ・デン・ドゥルク氏。第1ラウンドのオールド・ファッションドで最高点を獲得した彼は「引く」タイプだ。穏やかな物腰で、ステア、フロート、スウィズルなど、すべてのドリンクに異なるテクニックを盛り込み、独特な空気感でゲストをリラックスさせた。

彼が“シグネチャー・カクテル”としてサーブした「スウィズル・フロム・ザ・バレル」は、「フロム・ザ・バレル」をベースに、ベルギービールシロップでウイスキーのモルト香を高めるひと工夫。ガーニッシュに「フロム・ザ・バレル」を練り込んだチョコレートと焼き栗を添え、季節感とベルギーらしさもアピール。すべてにおいてさりげなく、すみずみにまで気を利かせていた。

2位となったパトリック・ピストレージ氏(左)

●静と動、タイプの異なる2人。

対して僅差で2位となったのが、その濃厚なキャラクターが物議をかもした、イタリア・ローマ「Barnum Café」のパトリック・ピストレージ氏。彼はまさに「押す」タイプの典型。フランクな口調で、切れ間なくゲストとの会話のキャッチボールを続ける。それにつられたシューマン氏のやや挑発的なリクエストにも臆することなく応対。彼のために「二日酔いの朝用ドリンク」としてつくった“シグネチャー・カクテル”は「フロム・ザ・バレル」にゆずジュース加えたウイスキーサワー。それに「余市」のスモーキーフレーバーがアクセントになったジャムを詰めたコルネットを合わせてサーヴ。鮮やかな幕切れだった。

“静”と“動”の対局にある2人。今回のコンテストで改めて感じるのは、バーテンダーのスタイルは多種多様ということ。短い時間のなかでいかにゲストのニーズをくみとり、最高のドリンクを提供して「一期一会」のサービスを実現するか、そのアプローチに正解・不正解はない。

また、ゲストの好みも人それぞれで、“静”のタイプのほうが落ち着く人もいれば、積極的に自分を引き込みリードする“動”のアプローチを期待する人もいる。実際、コンテスト終了後のジャッジの総評でも評価は分かれ、活発で興味深い議論が展開された。

激戦の末優勝したジェセ・デン・ドゥルク氏と準優勝のパトリック・ピストレージ氏は、来年日本へのニッカウヰスキー蒸留所ツアーに招待される。この二人は共に日本を訪れることで新たな刺激を受けるに違いない。

ジェセ・デン・ドゥルク氏

ジェセ・デン・ドゥルク氏

ドゥルク氏のカクテル

ドゥルク氏のカクテル

パトリック・ピストレージ氏

パトリック・ピストレージ氏

ピストレージ氏のカクテル

ピストレージ氏のカクテル

優勝したジェセ・デン・ドゥルク氏(右)と準優勝のパトリック・ピストレージ氏(左)

世界にはさまざまなウイスキーがあるように、バーテンダーにもさまざまなタイプが存在する。だからバーは面白い。ニッカウヰスキーを通して、欧州10カ国から集まったトップバーテンダーが、思い思いのパーフェクト・サーヴを披露する。この「一期一会」から、人と人がつながり、また新しいパワーが生まれていく。切磋琢磨を経て、さらに成長したファイナリストたちが次の舞台を目指す。2014年の「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」が早くも楽しみだ。

「ニッカ・パーフェクト・ サーブ2012」決勝レポートの模様はコチラ

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