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Bols Around The World Finals 2013 ボルス・アラウンド・ザ・ワールド2013 アムステルダムより特別レポート! 日本代表 西田美智絵さんに密着! 2013年5月2日〜7日の6日間、オランダ・アムステルダムにて、「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド2013(以下BATW)」の準決勝、決勝が行われた。日本代表は大阪「BAR OPEN DOOR B2」の西田美智絵さん。彼女を追いかけながら、2013年のBATWの模様を徹底レポート!

DAY1 2013年5月2日

1日目

オランダに今年はじめてとなる夏の太陽が顔を覗かせたその日、アムステルダム中央駅近くの運河に停泊する帆船「De Nieuwe Liefde(新しき愛)」号に、各エリアの予選を勝ち抜いたコンテンダーたちが集まってきた。大会期間中、コンテンダーたちはこの「新しき愛」号で寝食をともにすることになる。今年の予選には、世界66の国と地域から総勢3,000人以上のバーテンダーがエントリー。6カ月におよぶインターネット予選を通じて、書類審査や筆記試験、VTR審査などが行われた。

去年までと大きく異なる点は、アムステルダムに招待されたコンテンダーすべてがファイナリストではない、ということ。つまり準決勝が行われ、そこで敗れるとグランドファイナル(決勝)の舞台には立てないのだ。招集されたコンテンダーは合計21名。このうち5名は21歳以下の「ヤングタレント枠」となり、5名のなかから1名のみグランドファイナルに進む。残り16名は「プロフェッショナル枠」として準決勝を戦い、11名がグランドファイナルに進む。すなわち決勝の舞台に立てるのは12名のみとなる。

そのせいか、コンテンダーたちは例年にも増して緊張しているように見受けられた。しかしそこはサービス精神旺盛なバーテンダーたち。だれ彼となく握手やハグを交わし、言葉の壁を越えてすぐに打ち解けはじめた。西田さんも唯一のアジア人女性代表として、「ミチー」の愛称で早くも雰囲気に馴染んでいた。

DAY2 2012年5月3日

2日目

初日の時点で、コンテンダーたちには準決勝のチャレンジ(課題)が告げられた。準決勝は決勝前日の6日に「ボルス・バーテンディング・アカデミー(BBA)」で開催。The Cocktailチャレンジでは、それぞれがオランダをイメージした「Iconic Dutch Cocktail」を披露しなければならない。またThe Pitchチャレンジでは、持ち時間5分で、自分がボルス アンバサダーになった際にどんな活動を行うかをプレゼンしなければならない。そのため準決勝までの3日間は、オランダという国やボルスブランドを理解するためのプログラムがぎっしりとスケジューリングされていた。

まず2日目はボルスの生産拠点兼カスク貯蔵庫があるズーターメーア村へ。カスク貯蔵庫では年代物のジュネヴァを飲み比べ、併設される「ルーカス・ボルス・ミュージアム」では創業1575年のボルス社の歴史を学んだ。アムステルダムに戻った後は、本社4階にある「ラボ(実験室)」でボルス リキュールの製造法を学ぶテイスティング・セッション。日本未発売の「ボルス ハニー」や「ボルス エルダーフラワー」を例にとり、緻密で理論的な研究のもとにリキュールが開発されることがレクチャーされた。続いては、本社1階と地下1階に設けられた体験型ミュージアム「ハウス・オブ・ボルス」へ。ここでは五感をフルに使って楽しみながら、ボルスならではの世界観を肌で感じた。

西田さん

西田さんに感想をうかがうと「ボルス商品の1本1本がオランダ人ならではの職人気質によって予想以上に丁寧につくられていることに驚かされました」という答えが返ってきた。“自由で前衛的”だが、“真面目”で“誠実さ”もあわせ持つオランダ人らしさは、確かにボルス社のアイデンティティの根幹といえるかもしれない。

2日目のお勉強はここまで。コンテンダーご一行は、ダム広場近くのブラウンカフェ「De Drie Fleschjes」に向かった。ここは1650年創業のテイスティングハウス。創業からほとんど変わらないという店内の壁には50樽もの木樽が置かれ、日本未発売のジュネヴァブランド「コーレンヴァイン」をはじめ各種ジュネヴァを試せる仕組みとなっている。アムステルダムにはこういったブラウンカフェが無数にある。しかもたいていは昼間から営業している。このへんのドリンク事情も、実際にオランダに足を運んでみないとわからないことかもしれない。勉強熱心なコンテンダーたちはこの日ももちろんバーホッピング。そのままアムスの街へと消えていった……。

DAY3 2013年5月4日

3日目

3日目は、コンテンダーたちが滞在している帆船「新しき愛」号でセーリングの旅へ。伝統的な民族衣装で知られるフォーレンダムと、その昔はアイゼル湖に浮かぶ島だった漁村マルケンへと向かった。フォーレンダムでは、民族衣装に木靴というオランダのファーマーズスタイルで記念撮影をパチリ。そのあとは30軒ほどの商店が集まるマーケットで、カクテルの素材探しの時間が与えられた。小さな町の小さなマーケットにもかかわらず、こだわりのハーブ&スパイスやトロピカルフルーツなどが並んでいた。小さな町にも世界各地の食材が集まるのは、オランダ東インド会社による東西貿易の影響から。その昔ボルスが薬草やスパイスを用いてリキュールを次々に開発したのも、同じ歴史的背景によるものだ。コンテンダーたちは常に“オランダ”を意識しながら、それぞれのカクテルへのイメージを膨らませていった。

マーケット

その後は、観光フェリーでマルケンへ。緑の三角屋根に白い縁取りの家々が並ぶマルケンは、伝統的なオランダの漁村の風情を残している。一方、そんな家々の裏側には小川が流れ羊や牛がのんびりと草を食む、のどかな田園風景が広がっている。アムステルダムとは対照的な、酪農王国としてのオランダの風景だ。チーズやヨーグルトといった乳製品も欠かせないオランダの名産品。このあたりに強いインスピレーションを感じているコンテンダーも多く見受けられた。ちなみに往きの船のなかではシェフを招いてのオランダ料理に関するトレーニングセッションが、帰りの船では専門家を招いてのチーズテイスティングが行われたことも付け加えておきたい。

西田美智絵 Michie Nishida

京都府出身。大阪「BAR OPEN DOOR B2」チーフバーテンダー。

ボルス

五感をフルに使って

テイスティングハウス

50樽もの木樽が置かれている店内

民族衣装に木靴で記念撮影

マルケン

マルケン

チーズテイスティング

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