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特集 MONTHLY SPECIAL ISSUE
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ウイスキー評論家、土屋 守氏、「ブナハーブン」を語る。 Mamoru Tsuchiya talks about Bunnahabhain

「やわらかな味わいのアイラ」、「最も飲みやすいアイラ」と称されるシングルモルトウイスキー、ブナハーブン。 創業1881年。由緒正しきアイラの蒸溜所であるブナハーブンについて、 さらには新発売の「ブラックボトル」について、ウイスキー評論家の土屋守氏が語ります。

そもそもアイラモルトとは?アイラのなかでのブナハーブンとは? ブナハーブンの歴史、特長、その個性的な味わいを、土屋守氏にわかりやすく説明してもらいました。

ブナハーブン

MONTHLY SPECIAL ISSUE 1

そもそもアイラ島とはどのような島なのでしょうか?

アイラ島

「アイラ島は、スコットランドの西側、インナー・へブリディーズ諸島の最南端に位置する島です。本土からはフェリーで2時間ほど、グラスゴーから飛行機で30分くらいの場所にあります。島の大きさは日本の淡路島程度。島全体の約4分の1を厚いピート(泥炭)で覆われているため、昔から島民たちはピートを暖炉の燃料として使ってきました。このピートで焚いたモルト(麦芽)をウイスキーづくりに採用したことで、ピーティーかつスモーキーなアイラモルトが生まれたのです」

一般的なアイラモルトの特長とは?

「現在アイラには8つのウイスキー蒸溜所があります。昔は陸上交通がほとんど発達していなかったため、蒸溜所は基本的に海のすぐ目の前に建てられました。島の恵みであるピートを焚き込み、潮風のなかで眠るモルトは、強烈なピート香や海からくるヨード香を放ち、極めてスモーキーなフレーバーが特長です」

そんなアイラモルトのなかで、ブナハーブンはどのような位置づけにあるのですか?

「ブナハーブン蒸溜所はアイラ島の北のはずれ、人里離れた入り江に位置しています。正面にはジュラ島の島影が見え、背後には険しい岩山が控えています。ブナハーブンとはゲール語で『川の河口』の意味。仕込み水は、この入り江に流れこむマーガデイル川の湧水を直接パイプで引きこんできて使用しています」

土屋 守 氏

土屋 守 氏

土屋 守  Mamoru Tsuchiya

作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky World』(2005年3月創刊)の編集長。1954年新潟県佐渡生まれ。学習院大学文学部卒業後、雑誌記者を経て渡英し、スコッチウイスキーの世界に。帰国後はウイスキー評論家として活躍し、98年にはハイランド・ディスティラーズ社より「世界のウイスキー・ライター5人」のひとりに選ばれる。2001年3月スコッチ文化研究所を設立。『シングルモルトウイスキー大全』(小学館)、『スコッチ三昧』(新潮選書)など著書多数。

■スコッチ文化研究所

http://www.scotchclub.org

「創業は1881年。実際に生産をスタートしたのは1883年です。すでに1世紀を超える歴史ある蒸溜所ですが、アイラのなかでは後発の新しい蒸溜所です。ですからアイラの典型的な特長である、ピーティーでスモーキーなウイスキーとは一線を画した味わいを目指しました。つまりスモーキーさは控えめにして、奥に海のフレッシュさを感じさせるようなやわらかな味わいです。アイラモルトであるにもかかわらず、やさしい口当たりと飲みさすさが、ブナハーブンの最大の特長です」

具体的にはどのようなつくり方をしているのですか?

「モルトは基本的にノンピートです。昔ながらのオレゴンパイン材のウオッシュバック(発酵槽)を使用し、タマネギ型の大きなポットスチルで蒸溜します。また仕込み水は湧水を直接引き込んでいるので、クセがなく非常にクリーン。総合すると、海のニュアンスがほんのり感じられる、ライトタイプのモルトといえるでしょう」

モルトファンからみたブナハーブンとは?

「アイラモルトとはいえ、クセのあるヨード香やピーティーさを控えめにしているので、誰もが親しみやすいアイラの入門編的な蒸溜所といえます。特にアメリカのマーケットでは人気で、船乗りのトレードマークがスコットランド系のアメリカ人のノスタルジーを誘うようです」

入り江に位置するブナハーブン蒸溜所

入り江に位置する
ブナハーブン蒸溜所

船乗りのトレードマーク

※商品のデザインは撮影当時のものです

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