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世界のバーへの招待【ロンドン編】ロンドンの次世代を担うのはジャパニーズ・ウイスキー!?

クラシックカクテルにモダンな要素を加えた21世紀カクテルが、ロンドンで次々に誕生している。そんななか、最先端の素材として注目を集めるのが、日本のウイスキーだ。その現状を探るため、特に分子カクテルで有名なバー「パール」へ。 FROM THE BARREL @ PURL in LONDON

日本のウイスキーをカクテルに採用する、ロンドンの人気バー「パール」。日本のウイスキーについて話を伺う前に、ロンドン・バーシーンの最新トレンドを聞いてみた。

ロンドンの人気バー「パール」

●フレーバーの錬金術師。

ロンドン西部。オシャレなカフェやレストラン、ショップが点在する落ち着いた大人の街、マリルボーン地区。昨年6月にオープンした「パール」は、“Speakeasy=禁酒法時代の隠れ家スタイル”に、英国独自のヴィクトリア調テイストをブレンドした、ロンドン流シャビーシック(わびさび)とアメリカンレトロとが溶け合う、不思議な空間だ。

外観はシンプルな看板がひとつ出ているだけ。地下への階段を下り、倉庫を改造したような、まさに「もぐり酒場」の雰囲気そのままの店内へ。小さなカウンターとアンティークソファが置かれたメインフロアをさらに地下へと進むと、思いもかけない広いスペースに洞窟のようなプライベートエリアが4つ並んでいる。

常時メニューに載せているシグネチャーカクテルは12種類。そのどれもが、古き良きクラシックカクテルをベースに、パールならではのひねりとモダンなテクニックをプラスして、21世紀らしいオリジナルカクテルに仕上げられている。

「具体的には、フレーバーの新しい組み合わせ、スモークなどのインフュージョン、そして分子工学的アプローチです。料理や本、旅先での経験からカクテルのインスピレーションを受けることも多いですね。なかでも大切なのは、ゲストと会話すること。パールを訪れるゲストの多くは、あらゆるタイプのアルコールに精通しています。味だけでなく、その歴史や遺産についても造詣が深い。我々のつくる新しいカクテルにも常にオープンマインドなので、率直な意見を聞くようにしています」と語るのは、マネージャーのアンドレアスさんだ。

「また、カクテルとは“ビスポーク”であるべきだと思うんです。その人のパーソナリティにあったカクテルをビスポークすることが、パールのテーマなのです」

そう話すアンドレアスさんが、エアやスモークなどを使ってカクテルを仕上げる様は、ヴェニューの雰囲気と相まって、さながら錬金術師のよう。自家製のリキュールやスピリッツ、ビターの開発も手掛け、一方でカクテルを熟成させる試みにも取り組んでいる。

MONTHLY SPECIAL ISSUE 1

古いカクテルブックやアンティークのバーツールをディスプレイ

古いカクテルブックやアンティークのバーツールをディスプレイ。
内装にもclassic×modern twist
(現代的アレンジ)のエッセンスがちりばめられている。

「VERY OLD GIN」としてボルス・ジュネーバを紹介するポスター

「VERY OLD GIN」としてボルス・ジュネーバを紹介するポスター。
ジュネーバの復活もロンドンのトレンドのひとつ。

瞬間冷却に使用する冷却剤

瞬間冷却に使用する冷却剤。
ウオッカなどを−100℃以下に冷やすことができるとか。またロンドンでは珍しく良質な氷にもこだわっている。
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