特集 MONTHLY SPECIAL ISSUE
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Le Cafe´ Lumie`re-Hotel Scribe in Paris ゲスト自らがシェイカーを振る パリで話題のキット・カクテルとは?

目の前に出されたのは、白い煙がわき出す器と、そこに立て掛けられた3本の試験管、そしてシェイカー。果たして、キット・カクテルとは?

キット・カクテル「PACIFIC SOUVENIR」

キット・カクテルの1種「PACIFIC SOUVENIR」。
カミュVSOPエレガンス、パイナップルジュース、ピニャコラー
ダ・シロップなどを使用。

●基本コンセプトは、コミュニケーション。

 「カフェ・リュミエール」のメニューを見てみると、キット・カクテルだけで9種類ものメニューがリスティングされていた。
「キット・カクテルというのは、カクテルの名前ではなく、カクテルのコンセプトのことです」と語るのは、シェフ・バーマンのクリストフ・シモン氏。では、そのコンセプトとは何なのかを尋ねると、シモン氏はおもむろにカクテルをつくり始めた。目の前に出されたトレーの上には、白い煙がもくもくとわき出すガラスボウル。そこに立て掛けられるのは怪しげな3本の試験管グラス、そして奥にはシェイカーも用意されている。白い煙からはほのかに甘い香りも漂ってくる。
「どうです? 面白いでしょう?」と得意げなシモン氏。聞けば、試験管グラスには予め計量されたアルコールや材料類が入っていて、それをゲスト自らがシェイカーに移しシェイクするのだという。もちろん詳しいつくり方はバーマンが懇切丁寧にフォロー。このゲストとのやりとりこそが、キット・カクテルの醍醐味とのことだ。
「バーマンはゲストに完成したカクテルを提供するのが仕事です。ただし、それですと関係性が一方通行になってしまいます。もっとインタラクティブに、コミュニケイティブに、ゲストとバーマンとの関係性自体も提供したい、と思い立ってキット・カクテルを開発しました」
 まずは白い煙でサプライズ。次にそれぞれのカクテルに合わせたシロップやリキュールを煙に忍ばせることで、香りのプレゼンテーション。さらにゲストのカクテルづくりをフォローすることで、必然的にコミュニケーションが生まれる。
「おいしいカクテルをクリエイトすることもバーマンの仕事ですが、驚きや楽しさ、リラックスした雰囲気をクリエイトするのもバーマンの仕事です。キット・カクテルにはそういう想いを込めています」
 キット・カクテルをオーダーしたゲストは皆、驚き、少し困惑し、最後には必ず笑顔になるという。高級ホテルのバーらしからぬ、チャーミングなアプローチ法。近い将来、日本のバーでも流行るかもしれない。

MONTHLY SPECIAL ISSUE 2
「カフェ・リュミエール」シェフ・バーマンのクリストフ・シモン氏
キット・カクテル「OCEANE GINGER」

キット・カクテルの1種
「OCEANE GINGER」。
ウオッカをベースに、ボルスブルー、
ジンジャーエール、生のショウガなど
を使用。

シャンパーニュ・カクテル「Kir au Fleur」
■お店情報 Le Cafe´ Lumie`re-Hotel Scribe

エディブル・フラワーでデコレート
したシャンパーニュ・カクテル
「Kir au Fleur」。

1, rue Scribe, 75009 Paris
TEL +33-(0)1 44 71 24 24
www.hotel-scribe-paris.com

「ボルス」について詳しくはこちら…
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