MONTHLY SPECIAL ISSUE
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トップバーマン大槻健二氏、ジントニックの極意を語る。
全国バーテンダー技能競技大会の優勝経験を持つ、銀座の名店「BARオーパ」のオーナーバーテンダー、大槻健二氏。自ら「得意なカクテルはジントニック」と話す同氏に、ジントニックの極意を語っていただいた。
Kenji Otsuki talks about Gin & Tonic
トップバーテンダーである大槻健二氏にとって、ジントニックとはどういう位置づけのカクテルなのか。シンプルゆえに奥深い、ジントニックの世界を語っていただいた。
バーテンダー 大槻健二 Kenji Otsuki
MONTHLY SPECIAL ISSUE 1
バーテンダー 大槻健二 Kenji Otsuki

1964年熊本県生まれ。96年、第23回全国バーテンダー技能競技大会で総合優勝。東京・銀座の名店「BARオーパ」のオーナーバーテンダー。

BARオーパ
■BARオーパ

東京都中央区銀座1-4-8 ビッグウエスト銀座B1
TEL 03-3535-0208

 まだバーテンダーとして駆け出しの頃、諸先輩の方々から「バーに行ったら、まずジントニックを飲め」と教えられました。ジントニックには、その店の姿勢や方向性が最も凝縮されているからです。数あるジンのなかからどのジンを選ぶのか、どういったタイプのグラスを選ぶのか、ライムを使うのか、それともレモンを使うのか……など、シンプルなカクテルなだけに、それぞれのバーの目指す姿勢や方向性がはっきりと表れてきます。
 例えばジントニックに酸味を効かせているバーでは、他のカクテルも比較的酸味の強いものになりますし、ジントニックが甘めのバーでは全体的に甘みを強調したスタイルとなります。その店の味の指標となるカクテルが、ジントニックといえるでしょう。ですから我々バーテンダーにとって、ジントニックは「これがウチの味です」という名刺代わりのカクテルでもあるのです。
 さて、ジントニックのベースとなるジンについてですが、スピリッツのなかでも個性的な香りを有しているのが特徴です。ジュニパーベリーを主体として、オレンジピールやコリアンダー、アニスなど、複雑で心地よい風味を感じさせてくれます。タイプとしましては、柑橘系の甘さや果実味を強調したものから、香草系の香りを効かせたドライで辛口のものまで、さまざまなタイプのジンがあります。そのなかでウヰルキンソンジンは、非常にニュートラルな存在といえます。ジュニパーベリーの香りがほどよくあり、それでいてクセがない。ゆえにユーティリティー性が高く、カクテルベースとして非常に使いやすいと思います。そのうえリーズナブルなのも嬉しいですね。
 ジン同様、トニックウォーターも自然な甘さを強調したものから、強炭酸でドライなものまでさまざまなタイプが存在しています。どんなタイプのジンを選ぶのか、どんなタイプのトニックウォーターを選ぶのかは、バーテンダーの好みであり、それぞれのバーのスタイルにもよります。ですから、どれが正しいという正解はありません。ウチの場合は、ひとりの飲み手として「私がおいしい」と思うジントニックを提供しています。「私がおいしい」と思う味でないと、お客さまに自信をもってお勧めすることができませんから……。では、実際にジントニックをつくってみましょう。
 
※商品のデザインは撮影当時のものです

ウヰルキンソン・ジン
バーテンダー 大槻健二氏
ジントニック
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