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BOLS AMSTERDAM 1575/29種類のBOLSをもっと活用する バーテンダーのためのカラー講座。
12色相環に分類される色の世界。 それぞれの色の特徴を見極めながら、 バーテンディングに役立つ「色」を科学する。
カラーリスト・ビューティコンサルタント 西村やよい
●暖色系について カラーリスト・ビューティコンサルタント 西村やよい
暖色系は、ひと言で表すと「動」です。パワー、情熱、太陽、エネルギーなどを表し、人間本来の血が騒ぎ、気分が高揚する色です。少し大袈裟ですが、戦闘色ともいわれます。スポーツチームのユニフォームに赤が多く使われたり、アメリカの選挙などで候補者が赤いネクタイをしたりするのは、赤が勝負に勝つための色だからです。とにかく、見るものを元気に、活動的にしてくれるのが、暖色系です。 気分の高揚や新陳代謝を促す暖色系には、食べ物をおいしく感じさせ、食欲をそそる働きもあります。ですから、暖色系のカクテルは乾杯のドリンクやアペリティフとして最適です。食欲も促しますし、場の空気を和ませ、会話を弾ませる作用もあります。また暖色系のなかでも黄色やオレンジはビタミンカラーと呼ばれ、ヘルシーなイメージがあります。明るい雰囲気づくりや食事をおいしくみせるために欠かせない色といえるでしょう。 バーテンダーの方が暖色系の服を着用する機会は少ないと思いますが、例えばコンテストの時に勝負カラーである赤のネクタイをしてみたり、楽しい雰囲気を演出する際に黄色やオレンジの小物を使ってみたりすると、意外な効果が生まれるかと思います。

●寒色系について カラーリスト・ビューティコンサルタント 西村やよい
暖色系とは対照的に、寒色系をひと言で表すと「静」になります。精神面に安定をもたらし、心を落ち着かせるカラーです。キーワードにすると、冷静、慈愛、純粋、浄化、誠実、内省、清潔などになります。ですから、本を読んで過ごしたい、ゆっくりと考え事をしたい、集中力を高めたい、そんな時には寒色系の色が効果を発揮します。 その延長として、寒色系の色には、都会的、シャープ、知的といったイメージもあります。政治家やエグゼクティブの方がネイビーのスーツにブルーのシャツ&ネクタイを合わせるのは、このためです。ですからバーのインテリアや照明を寒色系でまとめると、クールで落ち着いた雰囲気になります。 それから青に限っていえば、人間は根源的に青という色に「憧れ」を抱いてきました。なぜなら自然界に青が存在しないからです。海や空も青いんですが、これらは純粋な色としての青ではありません。ですから寒色系、特に青には「憬れ」という心理作用もあります。

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●中性色・緑系について
緑、あるいは黄緑は、自然界にあふれる植物のカラーです。自然や人との調和を重んじ、バランス感覚に優れ、リラックスした状態を促す色です。キーワードにすると、癒し、リラクゼーション、安定などとなります。さらにグリーン系で大切なことは、生命力を表す色だということです。例えば、生まれたばかりの赤ちゃんを「みどりご」と呼んだり、美しい黒髪を「みどりの黒髪」と呼んだりするのは、グリーンが生命力を表す色だからです。緑や黄緑は、癒しだけでなく、生命力を感じることができる、つまり元気になれる色なのです。

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●中性色・紫系について
紫は、赤の情熱と青の内向性を兼ね備えた色です。紫のキーワードは、高貴、神秘、魔性、精神性となります。特に日本人にとっては、昔から高貴な色とみなされてきました。貴族や位の高い人々が紫の着物を着用したり、紫の小物を身に付けたりしたのは、「高貴」に見られたいという心理作用が働いていたためです。

●無彩色について
前もって述べたように、無彩色は自然界においては特殊な色です。特殊な色だからこそ、冠婚葬祭などに用いられます。ちなみに黒はプロカラーと呼ばれ、各方面のプロフェッショナル、つまりは特殊な職業の方が着用する色とされています。バーテンダーさんが黒を着用するのは、その道のプロフェッショナルだからに他なりません。そのほか、フォーマルなパーティーなどにも用いられますが、これも無彩色の特殊性からくるものです。キーワードは、白が崇高、潔白、清廉となり、黒が厳格、厳粛、高尚となります。

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