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NEWS FLASH 5th Bols Around The World-Final Shake Off ボルス・アラウンド・ザ・ワールド ファイナル・シェイク・オフ(決勝)レポート。

□いよいよファイナルの幕開け。

2011年2月28日、ファイナル当日。会場となるアムステルダム市内のナイトクラブ「ジミー・ウー」には、すでに招待客が詰めかけていた。中に入ると、「カクテルへヴン」というコンセプトに因んで、羽根をつけたエンジェルガールがウェルカムドリンクでお出迎え。DJが最新のクラブミュージックを奏で、カメラのフラッシュがあちこちで飛び交っていた。

今回のジャッジは3人。UKのウェイン・コリンズ氏、オーストラリアのディラン・ハワース氏、そして日本からは荒木シン氏。ジャッジの紹介が終わると、すぐにファイナル・シェイク・オフのパフォーマンスがはじまった。1人の持ち時間は5分。この間に、英語でのスピーチを行いながら、2杯のカクテルをつくる。レギュレーションはボルス・リキュールを20ml以上使用すること。ファイナリストは皆、会場を沸かせるために、あるいは自らのカクテルコンセプトを表現するために、時に背中に羽根をつけて現れたり、宣教師の格好をしたり、BOLSのヴィンテージシェイカーを使ったりと、パフォーマンスに余念がない。そんなパフォーマンスのたびに、ファイナリストのスピーチが聞き取れなくなるほど、会場は圧倒的な熱気に包まれた。

期待の新井氏は7番目の登場。見慣れない日本の茶器や新井氏のキレのある動作、そして表現力豊かなバーテンディングは、確実にオーディエンスの心を捉えていた。バーテンディングに国境はない。伝わるものは伝わるのだ。そんな風に思えた。結果、優勝はオーストラリアのダニエルに持っていかれたものの、新井氏も見事2位入賞。完全アウェイのなかでの、素晴らしい快挙だった。コンペ終了後は、ファイナリストも交えてそのままパーティーに突入。5回目となる「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」は、熱気冷めやらぬまま、その幕をおろした。

さてファイナル終了後の深夜、空腹だった取材スタッフは新井氏とともにハンバーガースタンドに出かけた。すると見知らぬローカル客が突然新井氏に握手を求め「今日のパフォーマンス最高だったよ!」と笑顔で声をかけた。そのローカル客も「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」の会場に詰めかけていたのだ。新井氏は一夜にして、アムステルダムでちょっとした有名人になってしまった。同じ日本人として、取材スタッフも誇らしい気分にさせられた。来年こそは、日本からチャンピオンを! 新井氏の快挙と経験を、ぜひ来年の出場者に引き継いでほしい。

優勝はオーストラリアのダニエル氏、新井氏は見事に準優勝獲得
見事2位入賞! 新井洋史氏インタビュー。

「パフォーマンスは完璧とはいえませんでしたが、緊張せずほぼ練習と同様にできたので満足はしています。特に英語で説明しながらカクテルをつくり上げるという大会は初めてだったので、新鮮で楽しかったです。当初、日本らしい落ち着いた発表をする予定でしたが、会場が予想以上に賑やかで「これは無理だな。声がかき消されてしまう」と判断し、急遽スピーチでは声を張り、演技では声が届かない後ろの方にも伝わるよう、身振り手振りを大きくする事を心掛けました。成績としては、優勝しか考えていなかったので、正直複雑な心境でしたね。しかしながら、世界を代表するバーテンダーのなかでの準優勝という結果を誇らしくも思っています。

大会自体に関しては、コンセプトといい、ボルス社のレンジリキュールさえ使えばあとは何してもいい、という懐の深さや自由度が楽しくもあり、難しくもありました。会場の雰囲気は、日本の大会と違ってまるでパーティーのよう。コンペティションではありますが、選手の皆さんも心から楽しんでいるようでした。そんな雰囲気だったので、大会を通じてたくさんの"友達"ができました。さまざまな国のバーテンダーとカクテルを通じて色々な事を語り合えたことは、なにより貴重な体験でした」

最新のクラブミュージックを奏でるDJ

今回のジャッジ

パフォーマンスに余念がないファイナリストたち

確実にオーディエンスの心を捉えていた新井氏

準優勝を果たしたアジア代表の新井洋史氏

BOLS AMSTERDAM 1575  「ボルス」について詳しくはこちら
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