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健康管理への取り組み
健康診断の実施
アサヒビールは、すべての役員・従業員を対象に、毎年、定期健康診断を行っています。検査の結果、再検査が必要な場合や所見がある場合には、産業医や看護職による個別のフォローを実施しています。
また生活習慣病に関する健診項目の受診対象年齢を35歳以上から30歳以上に引き下げ、より多くの従業員を対象に生活習慣病予防を強化しています。加えて人間ドックの受診対象についても、40歳以上の従業員に加えて30歳・35歳の従業員へと拡大しています。
メンタルヘルスケアの実施
アサヒビールは、従業員一人ひとりの心身の健康管理・増進にも注力しています。メンタル面の健康に関しては、全従業員対象の定期的なメンタルセルフチェックとその分析結果のフィードバックなどをはじめとするセルフケアの強化、ライン長研修を中心とするラインケアの強化、産業保健スタッフなどによるケアの充実のほか、さまざまな体制づくり・活動を行っています。
- 産業保健スタッフ研修
精神科顧問医との契約
専門の精神科医と契約し、事業場や従業員がタイムリーに専門医へ相談できる体制を構築しています。
新任所属長研修の実施
部下をもつすべての新任所属長を対象に、部下との接し方について、ケーススタディを用いたディスカッションや、専門家のアドバイスを受ける新任所属長研修を実施しています。
メンタルヘルスカウンセリング制度
2005年9月から、健康保険組合が主体となり、臨床心理士のカウンセリング制度を導入しました。対象は、従業員とその家族で、プライバシーは厳重に保護されます。
メンタルへルスカウンセリングの種類
内容 | 費用 | |
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面接カウンセリング | 全国の提携カウンセリングルームで受けられます。 | 1人年5回まで無料。6回目から有料(1回1万円程度) |
電話カウンセリング | 日本全国および海外どこからでも受けられます。 | 無料。回数制限なし |
Webカウンセリング | 日本全国および海外どこからでも受けられます。 | 無料。回数制限なし |
傷病者復職支援制度の導入
2006年5月から、病気やケガによる就業障害(主にメンタルヘルス)が発生した場合に、職場復帰に向けた支援を行う「傷病者復職支援制度」を導入しました。
具体的には、傷病による欠勤や休職から復帰する際に、短時間勤務制度を導入し、主治医・産業医と連携しながら個別の病状に合わせたフォローを行うほか、精神科医や臨床心理士、作業療法士など外部専門機関も活用するなど、傷病発生から職場復帰まで一環した支援体制を構築しています。
サービス残業および長時間労働の防止
従業員の出退勤情報について、上長がWebを通じて把握・管理できる勤務システムを活用しています。これは、従業員が出退勤時刻などの勤務情報をWeb上の勤務システム画面に入力し、その情報を上長が管理者用の画面で確認・承認するという仕組みです。
しかし、このシステムでは出退勤の情報は自己申告であることから、サービス残業が生じる恐れがありました。そこで、アサヒビールでは、従業員の勤務時間について適正申告を促すとともに、「パソコンでのログオン/ログオフ時間表示」のシステムを導入し、長時間労働やサービス残業の防止に取り組んでいます。
この残業管理システムでは、各従業員が使用しているパソコンのログオン/ログオフ時刻を記録し、そのデータを参考値として各従業員の勤務システムや上長の承認画面に表示。自己申告した時刻と大幅に異なる場合は画面上で網掛け表示することで各人に注意を促します。
今回の新システム導入は、従業員一人ひとりが適正申告や自身の働き方について改めて問題意識を持つきっかけにもなりました。今後も継続して適正申告への取り組みを進めていくとともに、より生産性の高い働き方をめざして、従業員の意識改革を図っていきます。
従業員の平均残業時間<1ヵ月当たり>
2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | |
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従業員の平均残業時間 | 約24時間 | 約24時間 | 約24時間 | 約24時間 | 約22時間 | 約22時間 |
本文終わり