「外山脩造(とやま しゅうぞう)賞」とは、新潟県長岡市の産業の発展に貢献した企業・団体・個人を表彰するため、長岡市出身の明治の偉大な企業家、外山脩造にちなんで2011年に設立された賞です。
外山脩造は、幕末から明治にかけて、大阪麦酒会社(現アサヒビール株式会社)をはじめとして、電気鉄道、ガス、銀行など数々の事業を設立し、関西財界の礎を築いた人物です。
アサヒビール株式会社新潟支社は、前身である大阪麦酒会社の創立委員であった外山脩造が長岡市(栃尾地区)出身であることから、会社創設者を生んだ長岡の地と長岡の皆様に感謝を込めて、この賞を設立するに至りました。
本年の「外山脩造賞」授賞式は、外山脩造の出身地である長岡市栃尾の「道の駅R290とちお」で開催された「越後街道まつり」内で開催され、多くの方々にご来場いただきました。また、授賞式に先立ち、長岡開府400年記念講演も開催されました。
本年の授賞式は、アサヒビール新潟支社長 甘田量一(あまだ りょういち)の挨拶からはじまり、続いて本年度の受賞者である稲田ニット株式会社代表取締役である「稲田育彦(いなだ やすひこ)」様が発表されました。
授賞式では、アサヒビール新潟支社長 甘田より、稲田様に「長年にわたり、長岡市栃尾地域の繊維業界の要職を務める等、地域経済の発展に貢献するとともに、高い技術力により、業界トップレベルの製品開発に成功している」として、賞状と記念の盾、そして副賞の賞金が贈られました。
また、来賓として磯田達伸 長岡市長も登壇し祝辞を述べられ、稲田様に対し、その功績を高く称えられました。
稲田様のご挨拶では、外山脩造賞受賞に対する感謝のお言葉とともに、多くの方のご出席への喜びや、今後も栃尾地域が益々発展し、良い方向へいくため努力を重ねるという意欲が語られました。
授賞式に先立ち開催された記念講演会では、郷土史研究家の嶋田進さんが、「外山脩造翁と長岡開府400年」と題された講演を行いました。
講演では、外山脩造と河井継之助との関わり、大蔵省の入省から日本銀行大阪支店長の時代、そして海外視察後の関西財界での活躍などが語られました。
大盛況の中で本年も多くの皆様に「外山脩造」を知っていただき、一緒にお祝いをしていただくことができました。当日の運営に関わっていただきました長岡市商工部工業振興課様ならびに長岡市栃尾支所の皆様、そしてご来場くださった多くの皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
アサヒビール株式会社 新潟支社は、「外山脩造賞」をはじめ、今後とも地元新潟県、そして長岡市の皆様に愛される企業となるため、引き続き地域貢献の取り組みを進めてまいります。
以上