• はい
  • いいえ

アサヒビール トップ > ファン!アサヒ 
  • はい
  • いいえ

[カンパネラ]ビジネスパーソンにひらめきの鐘を

カンパネラとは

オジサンだけが知らない?主婦のブーム

マッサマンカレー、大ブレイクの秘密と極上レシピを大公開! 昭和世代のオジサンにも知ってほしい!今どきのタイ料理の人気者に迫る

文:小林 孝延

01.08.2015

空前のブームを迎えているタイ料理。2015年に注目の新しい主役が、昨秋から大人気のマッサマンカレー。今回はオジサンがほとんど知らないマッサマンカレーについてのお話です。

オジサンがほとんど知らないマッサマンカレーについてのお話です。「マッサン」なら知ってるって? いいえ「マッサマン」ですのでどうぞお間違えなく。

ご存じのとおり、昨年、一昨年とタイ料理が空前のブームになっています。いなばのタイカレー缶詰に始まり、日清食品のカップヌードルシリーズの一つ、トムヤムクンヌードルなどは一時店頭から姿が消えるほどの大人気になり、通販サイトではプレミアム価格がついていることさえありました(どうしても食べたくて僕はその値段で買ってしまいましたが……)。

そして7月にはタイの人気屋台「ガイトーン」が鶏肉料理「カオマンガイ」専門店として渋谷にオープン。連日の行列、品切れ続きはこれまたニュースになりました(どうしても食べたくて僕はつくり方を研究して自分でつくりましたが……)。

そんなタイ料理ブームの新しい主役が、ご紹介するマッサマンカレーです。

マッサマンカレーとはグリーンカレーやレッドカレーで知られるタイカレーの一種。ココナッツの甘い香りと深いコク、ほどよい辛さと酸味そしてしっかりとしたスパイスの香りが食欲をそそります。

なぜ、摩訶(まか)不思議な名前のこのカレーが突然人気になったのか?

実はその起源は2011年にさかのぼります。2011年にアメリカの旅行情報サイト「CNN TRAVEL」のWORLD'S 50 BEST FOODS(世界で一番おいしい食べ物ベスト50)のランキングにおいて1位を獲得。そのニュースが駆け巡るや、いち早く話題のメニューに取り入れようとするホテルやレストランが多数現れたのです。

このランキングは国や料理のテーマ、ジャンルはかなりバラバラ。バラエティーに富みまくっていて、さしずめ異種格闘技戦。

1位 マッサマンカレー(タイ)
2位 ナポリピザ(イタリア)
3位 チョコレート(メキシコ)
4位 寿司(日本)
5位 北京ダック(中国)
6位 ハンバーガー(ドイツ)
7位 ペナンラクサ(マレーシア)*米粉のスパイシーなヌードル
8位 トムヤムクン(タイ)
9位 アイスクリーム(アメリカ)
10位 チキンムアンバ(ガボン)*チキンのアフリカ風シチュー

うーむ、投票についての細かいことはわかりませんが、新しい味との出合いが期待できそうな興味深い結果です。発表後、ファミリーレストランの季節メニューに取り入れられたり、大手食品メーカーがカレーの素を発売したり、また主婦に絶大な人気を誇る無印良品がカレーキットを発売するなどして、その裾野は大きく広がりました。

そしてこの秋、日清食品からは満を持して「カップヌードル マッサマンカレーヌードルビッグ」が! またまた人気になっているようです。

筆者がお店で見つけたマッサマンカレーヌードル。人気を反映してのことか、このお店では大々的に並べてありました

日本のパイオニアに聞く、マッサマンカレーの秘密!

そこで、おそらく日本で一番初めにマッサマンカレーを商品化した「元祖」である食品メーカー・ヤマモリに、マッサマンカレーの秘密について伺いました。

「マッサマンカレーはタイ南部の料理です。じつはひとくちにタイカレーといっても、地域によって様々。タイ北部ではココナッツミルクは使いません。日本でも人気のあるグリーンカレーやレッドカレーはタイ中央部が発祥です。そしてこのマッサマンカレーはマレーシアに近い南部の料理なのです。

マッサマンカレーはイスラム圏からタイに伝来されたカレーが、タイの文化・気候・風土に合わせて定着したもので、語源は『ムスリム(イスラム教の)』から来ています。

マッサマンという言葉がどこから来たのかについては、いくつか説があります。タイに住むイスラム教徒の人々がこの種のカレーのことを『サーラマン』と呼んでいたことからついた。または、タイの人々がイスラム教徒をMusliman(ムスリマン)と呼んでいたことから、マッサマンに変化したと言われています。

なので元々はイスラム教の規則より豚肉が使われていませんでしたが、牛肉や鶏肉以外にも、タイ人仏教徒の間では豚肉を入れるようにアレンジされてきました」(ヤマモリ広報担当者)

ヤマモリはなんと2005年に既に「チキンソテーのマッサマンカレー」という商品を市場に投入していたというから驚きです。ところが当時はまだ「マッサマン」の認知度が低く、販売不振により途中で惜しまれつつも販売休止という憂き目に。

しかしこの2011年のニュースを機に、商品研究を再開。ついに2014年、ドライスパイスの香りがしっかり効いた、コクのある深い味わいの「マッサマン」を発売しました。

ヤマモリの「マッサンマン」パッケージ

このドライスパイスというのは、シナモンやクローブなどを指します。タイカレーはレモングラスやパクチーなどフレッシュハーブの香りを生かすのが特徴なのですが、マッサマンはそれとはひと味違うそうです。

ヤマモリはタイにも現地法人があり、またタイレストラン「サイアムガーデン」も経営するなど、日本におけるタイフードのパイオニア的存在。今回の商品はそんな同社の自信作というわけです。8月の発売以来、なんと2カ月で当初予定の5倍以上の売り上げを記録!したそうです。

筆者による、ヤマモリのマッサマンを使った調理例

オジサンはご存じないかもしれませんが、甘味と酸味が複雑に絡み合い、奥行きのあるうま味を醸すタイカレーは、主婦たちの大好物。特に温めるだけで手軽に本格的な味が楽しめるレトルトタイカレーは、一人ランチのマストアイテムです。

無印良品のレトルトシリーズは発売当初からそんなニーズに支えられて高い人気を誇っています。もちろんマッサマンカレーも2013年にはラインナップに。僕が編集長を務めていた雑誌「ESSE」でも読者アンケートを採ると無印良品のリピートアイテムランキングでは必ず上位に入ってくる人気者なのです。

筆者が訪れた無印良品の店舗に並べられた、「マッサマン」のパッケージ。筆者が担当していた雑誌「ESSE」の読者アンケートでも上位に入ってくる人気商品です

また、1923年に日本で初めて国産のカレー粉の製造に成功した、まさにカレーの元祖であるエスビー食品も2014年2月に「フライパンキッチンマッサマンカレーの素」を発売しました。同シリーズは前年同期と比較して2ケタの伸びを示しているそうです。

ヒットの要因は何でしょうか? エスビー食品の広報担当者は、「世帯構造や生活環境が変化する中、主婦のニーズもそれに併せて変化しています。食経験も豊かでブームにも敏感でありながら、思うように料理の時間が確保できない。一方で、『手抜きだとは思わない、思われない』よう簡便食品をうまく活用したい。(マッサマンカレーの素がヒットしている理由は)そのような主婦のニーズにうまくマッチした、ということではないでしょうか」と分析しています。

エスビー食品「フライパンキッチンマッサマンカレーの素」のパッケージ

カレー市場全体も変化してきているそうです。「今までの王道であったビーフやポークといったものから、その他のカレーメニューが大きく伸長しており、カレーも多様化の時代となってきています。タイは人気の観光地でもあることから、タイ料理(タイカレー)の日本におけるマーケットは今後もますます拡大していくものと推測されます」(同)とのこと。

こちらのコンテンツは日経BP社とアサヒビールの共同運営メディア「カンパネラ」より転載しております。

転載元URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/campanella/20141225/275609/

すべては、お客様の「うまい」のために

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒。のんだあとはリサイクル。