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[カンパネラ]ビジネスパーソンにひらめきの鐘を

カンパネラとは

ビジネス書では語られない「職場人間学」

【職場人間学】「遊び道具」が、仕事で活用される時代 進化するデジタル技術…言葉、地域、時間、利用シーンを超越して

文:田代真人 写真:石塚龍彦

01.21.2016

職場の問題は酒場で解決できると信じるコンサルタント・田代真人氏。引き続き、相談相手は印刷会社で働く営業マン。次々と仕事現場に登場するデジタル技術も、最初は「遊び道具」だったと聞かされて…。

あらゆる問題は酒場で解決できる。30年以上のビジネス生活で得た実感だ。別に酒に強いわけでもない。ただ酒場のあの雰囲気は人を楽観的にする。一人で飲んでもいいが、二人酒もまたいい。

僕の仕事はコンサルティング。ありがたいことに営業することなく、さまざまな業種からお仕事の依頼をいただく。しかし悩みの種は、というほどの悩みでもないが、産業カウンセラーの資格を持っているので、経営者や部課長はもとより新入社員からも相談されることが多い。実は本業よりもこちらに取られる時間が多いのだ。

旧友の大町と上野でジンギスカンを食べながらLINE談義に興じていた僕たちは、『炙りラム』を最後に店を出た。久しぶりの旧友との話は尽きず、呑み直すために適当な店を探して夜の上野をさまよい歩く。上野では飲んでもさっと帰ることが多く、2軒目に立ち寄ることが少ない。まさにさまよっているわけだ。

僕たちはあるビルの地下に入っているバーに行くことにした。路面に面している店は、ほとんどがチェーン店か居酒屋だ。雰囲気の良い穴場的なバーはビルの地下にひっそりとあるもの。ちょうどビルの前に看板を掲げてあるバーが地下だった。僕らは階段を降り、バーの扉を開けた。

古いアメリカンロックが流れている店内に、先客は数名。店内のモニターにはサーフィンの映像が流れている。サーフィン好きのマスターなのだろうか。僕らは呑み直しのカクテルを頼んで話を続けた。

消える新サービス、生き残る新サービス

「さっきの話だけどさ」

「あぁ、本部長が怒るって話?」

「そう。結局その本部長は単に便利だという理由でLINEを使っているんだよね。自分にとって都合が良い」

「まぁ、そうだろうね。結局は“自分”なんだと思うよ」

「仕事をするうえで“合理的に進められる”ということは結果論であって、本部長にとっては、そういう観点はなさそうだね。もし合理的に考えているのであれば、遅刻の連絡をLINEでしたからと怒ったりしないからね」

「でも、最近のIT技術の進化で、僕たちが仕事で使う新しいツールやサービスがどんどん出てきているよね。みんなちゃんと使えているのかな?」

「たしかに最初はみんな興味本位だったりするよね。僕もツイッターを始めたのは2007年の4月で、割りと早いほうだと思うけど、仕事に使えるかどうかなんかわからなかったよね、当時は。いまでこそ会社の新サービスなど、場合によってはツイッターでつぶやいて世間に認知させるようクライアント企業に勧めることもあるけどね」

「僕なんか、印刷の営業だから、まったく関係ないねぇ」

「たしかに。でも大学生のほとんどはツイッターやっているようだから、優秀な新卒を採用するためにもなにかしらやったほうがいいと思うけどね。別に印刷のことじゃなくても、大学生にとって役に立つ話をツイートするとかね。それで大学生に大町の会社のことが知れ渡れば、入社を希望する人も増えるかもよ」

「そういう発想はなかったなぁ。まぁ、僕は人事部じゃないからやらないと思うけど、同期が人事部だから言ってみるよ」

素材系のメーカーや企業向け工業製品のメーカーは、総じて大学生への認知度が低い。そのため優秀な新卒学生を採るため、とテレビCMを流している会社もある。ただ、テレビCMを流せるだけの資本力がある会社は数えるほどでしかない。であれば、認知度の低い会社ほどインターネットを駆使して認知度を上げていく努力も必要であろう。

「とはいっても、新しいサービスの中で生き残るものと単にブームで終わるものがあるからその見極めも大事だよね。2007年くらいに『セカンドライフ』というバーチャル空間で各々が設定した自分の分身、アバターでコミュニケーションするというサービスが一気に盛り上がったよね。大手企業も参入したけど、あっと言う間にブームは収束しちゃったので、そのときにかけたお金だけが無駄になったんだよね。

だから新規のサービスやツールをまずは使ってみるという姿勢はいいけれど、そのサービスがビジネスに使えるか、そしてある程度続いていくものかどうかは、見極めることが必要だよね」

こちらのコンテンツは日経BP社とアサヒビールの共同運営メディア「カンパネラ」より転載しております。

転載元URL:http://business.nikkeibp.co.jp/atclcmp/15/272043/011300014/

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