• はい
  • いいえ

アサヒビール トップ > ファン!アサヒ 
  • はい
  • いいえ

[カンパネラ]ビジネスパーソンにひらめきの鐘を

カンパネラとは

ビジネス書では語られない「職場人間学」

【職場人間学】LINEの既読スルーに怒る本部長、戸惑う部下 メールに電話にLINEに…混乱するコミュニケーションのマナー

文:田代真人 写真:石塚龍彦

01.07.2016

LINEをメールのように使う上司に、部下が混乱

「いつものように本部長がメッセージを出して、みんなが返信したんだよね。でもその本部長からのメッセージは、いつもより長かったんだ。内容は、次の業務報告会には支社長が出席するので、いろんな資料を用意しておいてくれ、というものだったんだけど、その業務報告会で何人かの人が用意していなくて……」

「どうして?」

「みんなすでに条件反射的に返信するだけで、実際はメッセージの内容をちゃんと読んでなかったんだよね。本部長は、最近、パソコンでLINEやることを覚えて、デスクにいるときは、LINEでメッセージを送信してくるんだよね。だから、スマホで打つ感覚ではなく、まるでパソコンメールのようにメッセージを出してくるんだよ」

いつのまにか大町はビールを注文している。やはり、ジンギスカンにはビールが最高の相棒なんだろう。僕は相変わらずのハイボールだ。

それにしてもメールという便利なものができて、それがスマホとともにメッセンジャーへと進化、いや、分化なんだろう、そのように新たなサービスが出てきたわけである。それらのサービスに僕ら自身がついていっていないのかもしれない。ついていっていないというより、それぞれのサービスを使い分けようとしていない。

サービスの特性を見極めずにその延長で利用している。パソコンメールの延長でLINEのメッセージを利用しているが、実は延長ではない。

文章を“読んだ”と“理解した”の間にある大きな違い

「大町も大変だなぁ。その本部長は、すっかりパソコンメールの延長でLINEを使い始めてるんだね。添付ファイルも送ってくるだろう?」

「そうそう」

「これはあくまで僕の意見なんだけど、基本的にメッセンジャーはスマホで見る。しかも短文。そう割り切ったほうがいいね。添付ファイルも市場調査で街に出たときに撮った写真を送る程度だね。

長文だと、じっくり読まないと理解しにくいからね。だからスマホでメッセンジャーに送られた長文だと難があるよね。もっともこの意見にはモバイルネイティブ世代には異論があるかもしれないけど。

でもね。そもそもメールというか、文章を“読んだ”のと“理解した”のとは違うじゃない。それが“既読マーク”が付いてしまうLINEだとメッセージを“開いた”と“読んだ”は違う、となってくる。それが大町が部長を務める営業部員の悲劇につながったわけだ」

「たしかに読んでいるのはいるんだけど、返信をすることがまずはアタマにあるので、長い文章だと実はアタマに入ってないんだよね。読んだという事実だけがあって」

「だから、ときに『了解しました』ってわけじゃなく本当の“既読”=“ただ読んだだけ”になっているんだよね。でも大変だなぁ。大町たちも。なんか振り回されているようで。グループのメンバーに一斉に連絡できるので、本部長にとっては良いツールなんだろうけど」

文章でのリアルタイム・コミュニケーションが求められる時代に

モバイルネイティブ世代は電話を嫌う。目の前の相手にすぐに返答しなければいけないリアルタイム・コミュニケーションが苦手なのだ。だからスマホを手にしたその世代は電話を会話するツールではなく、メールをやり取りするツールとして利用していた。

メールはすぐに返信しなくても、ゆっくりと考える時間が取れる。考えがまとまってから返信すればいいので、リアルタイム・コミュニケーションが苦手な彼ら彼女らを虜(とりこ)にした。それが2011年以降、LINEが急速に普及してくると状況は一変した。

メッセージが来れば、すぐに返信しなければならない。「既読が付くのが怖い」という状況まで生み出してしまった。音声ではなく、文章でのリアルタイム・コミュニケーションを求められるようになったわけだ。皮肉なものである。

こちらのコンテンツは日経BP社とアサヒビールの共同運営メディア「カンパネラ」より転載しております。

転載元URL:http://business.nikkeibp.co.jp/atclcmp/15/272043/121100012/

すべては、お客様の「うまい」のために

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒。のんだあとはリサイクル。

すべては、お客様の「うまい」のために

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒。のんだあとはリサイクル。