• はい
  • いいえ

アサヒビール トップ > ファン!アサヒ 
  • はい
  • いいえ

[カンパネラ]ビジネスパーソンにひらめきの鐘を

カンパネラとは

ビジネス書では語られない「職場人間学」

【職場人間学】人間関係は、「期待のキャッチボール」だ ボールを落とした時点で関係は崩れる、ではどうする?

文:田代真人 写真:石塚龍彦

11.05.2015

職場の問題は酒場で解決できると信じるコンサルタント・田代真人氏。突然、新規事業のマネジャーに抜擢されたアラフォー男性から呼び出された。社長の期待に答えられるかどうか悩む男性に、田代氏はこう投げかけた…。

あらゆる問題は酒場で解決できる。30年以上のビジネス生活で得た実感だ。別に酒に強いわけでもない。ただ酒場のあの雰囲気は人を楽観的にする。一人で飲んでもいいが、二人酒もまたいい。

僕の仕事はコンサルティング。ありがたいことに営業することなく、さまざまな業種からお仕事の依頼をいただく。しかし悩みの種は、というほどの悩みでもないが、産業カウンセラーの資格を持っているので、経営者や部課長はもとより新入社員からも相談されることが多い。実は本業よりもこちらに取られる時間が多いのだ。

今日は雑貨製造の会社に勤める井上敬太から「久しぶりに飲みましょう」というメールが届いたので、横浜まで足をのばしている。井上の会社の製品は全国の雑貨ショップで取り扱いがあり、最近出した新製品も順調だとのこと。15年ほど前、この会社の立ち上げ当初にコンサルタントとして毎週会議に参加していたときに知り合った仲だ。

横浜駅界隈も飲み屋が多く、初めて来る人はネットで口コミ検索しないと絶対にお店を選べないだろう。しかし魅力的な店が多いので、そのままのれんに誘われて入ってしまいそうだ。とはいえ、待ち合わせの場所は駅前のアメリカン・ダイナー。その後、会社が横浜にあるという井上の行きつけの鮨屋に連れて行ってくれることになっている。店に入るとすでに井上はなにかカクテルのようなものを飲んでいた。僕はビールを頼む。

いきなり新事業の部長職……戸惑うアラフォー

「井上さん、久しぶりですね。会社の業績はどうですか?」

「オーナーは変わりましたが、そのオーナーが理解のある方で、なんとか続けられています。新製品も定期的に出せるようになって、ずいぶんと安定してきました」

井上はたしかアラフォーのはず。40歳超えたくらいか。以前からこの会社はラフなかっこうで仕事をするスタイルだったのだが、今夜も井上はポロシャツにスーツという出で立ち。ビジネスというよりはカジュアルな雰囲気だ。

「まだ広報・宣伝やっているんですか?」

「いえ、それが実はつい先日異動になってしまって……。ずっと10年以上同じ部署だったのですが」

「昇進?」

「昇進といえば昇進ではあるんですが。ネットマーケティングの部署を立ち上げて、本格的にEC事業に参入することになったのです」

「おーそれはすごいね。御社は全国の小売店にも卸してるから、彼らに気を遣ってオンラインはやってなかったよね」

「そうなんですよ。でも、小売店からの反発覚悟で参入するそうで、副部長にマーケティングをやっていた人をつけて、僕が部長をやることになってしまい……」

「おめでとう! 昇進じゃないですか」

「いえいえ、戸惑いのほうが大きくて。社長からは『期待しているぞ』なんて言われて、これもまたプレッシャーで」

「まぁ、期待しているから部長に任命されたんだろうからね」

「でも期待されても困るんですよね。広報や宣伝でウェブ周りに詳しいだろうということなんでしょうが」

「いいじゃない。期待されるって幸せですよ。とはいえ会社では基本、だれもが期待されているから採用されているんだけどね。そもそも世の中って、ほとんどの場合“期待”のやりとりで成り立っているし」

こちらのコンテンツは日経BP社とアサヒビールの共同運営メディア「カンパネラ」より転載しております。

転載元URL:http://business.nikkeibp.co.jp/atclcmp/15/272043/103000009/

すべては、お客様の「うまい」のために

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒。のんだあとはリサイクル。