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[カンパネラ]ビジネスパーソンにひらめきの鐘を

カンパネラとは

ビジネス書では語られない「職場人間学」

【職場人間学】旗を揚げなければ、あなたの存在は気付かれない 「行きたい部署に行くための戦略」とは?

文:田代 真人

12.25.2014

職場の問題は酒場で解決できると信じるコンサルタント・田代真人氏。相談者は入社2年目の若手社員。「戦略的に働く」ことを提案する田代氏の意図とは……?

あらゆる問題は酒場で解決できる。30年以上のビジネス生活で得た実感だ。別に酒に強いわけでもない。ただ酒場のあの雰囲気は人を楽観的にする。一人で飲んでもいいが、二人酒もまたいい。

「私、課長に嫌われているんです」と話す川田恵子さんとの対話、3回目である(前回はこちら)。不動産賃貸会社の窓口で働いている入社2年目の社員だ。

川田さんはまじめに仕事に励み、成果も出している。しかし彼女は、いまの部署ではなく、企画部に異動したいという想いを胸に抱きながら仕事をしているらしい。この状況に対してアドバイスした内容は……。

「みんな君の存在に気付いてない」

「いま以上に成果を上げよ」という僕のアドバイスに、彼女は戸惑ったようだ。無理もない。上司にとって「都合のいい部下」が成果を上げれば、上司は、よりその部下を手放したくないと感じるようになる。自分の成果も上がるのでホクホクだ。

「どうしていま以上にがんばらなきゃいけないんですか?」

「僕はほかの部署の役員たちと話もするけど、みんな君の存在に気付いてないと思うよ」

「それはそうでしょうね。私なんか目立つ存在でもないし……」

「いやいや、目立とうよ」

「えっ?」

「だって目立たなきゃ。いつまでも山下課長の小人だよ」

「小人?」

「そう。せっせせっせと自分の代わりに仕事をしてくれる小人たちの一人」

「そんなぁ」

「だってそうだよね? ほかの課からは、その課の成果は課長が出していると見えちゃうよね。君の姿は見えない」

一生懸命やるのはいいが、客観的に自分の行為を見られない人は多い。

つまり自分がやっていること、やろうとしていることを客観的に見ないと、昨今話題のバカッターになる。バカッターとはツイッターで、自分の愚かな行為を世界中にさらすことを指す。

本人は知り合いだけにお茶目な自分のつぶやきを発信したつもりなんだろうが、その実、世界中に発信している。自分のばかさ加減をツイッターで広めるのでバカッターと言われる。

それらツイッターのつぶやきをリアルタイム検索している輩(やから)は数多くいて、それに引っかかって拡散されてしまう。挙げ句の果てには、数多くの人たちに詮索され、身元までさらされてしまう。メディア・リテラシーがないとそういうことになる。つまりスマートフォンは、テレビやラジオの放送に等しいメディアなのだ。その使い方を理解していないと、身に危険がおよぶ。

自分がどう見られているか。ほかの人たちに自分はどう映っているのか。こうした点に意識を向けることが、いままで以上に重要な時代になっている。

写真:石塚龍彦(以下同)

「君は他人に評価されてはじめて『君』になるんじゃないの?」

「えっ? どういうことですか?」

「いくら一生懸命に仕事をしても、他人から評価されなければやりがいを感じないと思わない?」

「たしかにそうです」

「だから、人から評価されることは重要なんだよね。しかし同僚だけに評価されていても、それは自己満足の延長にしかすぎない」

「同僚だけじゃなく上司に評価されないと給与も上がらないですねぇ」

「そうなんだよ。でも評価されたい対象は課長じゃないよね? 最終的には」

「どういうことですか?」

「だって、その評価を課長が胸の内にしまってもらっても困るじゃない。君にとっては会社に評価されないと、現状は変わらないよね?」

「変わりませんね」

「であれば、君の姿が課の中だけでなく、外にも見えるようにしなければいけない、ってわけなんだよね」

日本人は、と言っていいのかわからないが、自己アピールが下手なような気がする。コツコツとやることはすばらしいことだが、「コツコツやっていればきっと誰かが見てくれている」と思っていても、誰かが気付くには時間がかかりすぎる。

そもそも“誰か”に期待することは行き当たりばったりにすぎない。自分の人生を切り開いていくには、目の前のことをこなしていくだけでなく戦略が必要なのだ。

「具体的にはどうすればいいんですか?」

「さっき、もっと成果を上げなきゃいけないって言ったけど、それは最低限必要なこと。よくほかの部署に行きたいといって、現在の部署の仕事をないがしろにして他部署にアピールするだけの人がいるが、それじゃダメだよね。

だってアピールされるほうの立場を考えると、仕事ができるかどうかわからない人にアピールされても評価しようがないよね。たとえ、いまの部署の仕事は合わないけど、そちらの仕事なら抜群にできる、と言われても、何の確証もない。口先だけと取られてしまう」

こちらのコンテンツは日経BP社とアサヒビールの共同運営メディア「カンパネラ」より転載しております。

転載元URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/campanella/20141219/275355/

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