

上質のワイン用ぶどうをつくりだすには、「土壌・地形条件」「気候条件」「栽培条件」そして「人的条件」の4つの条件が必要だ。
サントネージュワインはこの4つの条件に適う土地、そしてつくり手を、山形県上山(かみのやま)市に求めた。四方を山に囲まれ、空気の澄んだその土地に、サントネージュワインが原料ぶどうの栽培を委託する「南果連協同組合」(通称「南果連」)の畑がある。蔵王山麓の南斜面から、山あいのかみのやま盆地に点在する約30haの土地が、ぶどうづくりの舞台だ。
「このへんは水はけ・日当たりがよく、寒暖の差が大きい、ぶどうづくりにはうってつけの土地。とくに、このあたりでよく見る赤土の土壌では、どんな果物をつくってもおいしいと評判なんですよ」と南果連ワイン部代表の佐竹さんが語るように、この土地は、まさにワイン用ぶどうをつくるのに「選ばれた」土地なのだ。


「ぶどうは、この土地で自然の力を借りて『とらせていただいている』んです」と、南果連ワイン部代表の佐竹さん。
実は、南果連はサントネージュとワイン用ぶどうの栽培契約を結んで、30年以上にもなる。ワイン用ぶどうをつくるのがまだ珍しかった時代から、サントネージュ一筋でぶどうをつくり続けてきた。
「始めた当時は種なしデラウェアが全盛で、ワインぶどうなんて誰も育てたことがなくてね。何もかもが初めての、ゼロからのスタートでした」。
ぶどう品種は土地との相性が大きく影響する。この30年間、ヨーロッパ系のワイン用ぶどうを育てようと、たくさんの試行錯誤が繰り返されてきた。結果、この土地に合う、と絞り込まれたのがカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、ヴェルデレーの4品種。
「なかでも、ボルドーの代表品種といわれるカベルネ・ソーヴィニヨンは、今や日本一といえるほどハイレベル。この土地と気候が合っているんですね」。
サントネージュのワインづくりに携わるアサヒビールの清水はそう太鼓判を押す。


とはいえ、毎年のぶどうづくりは今も読めないことの連続だ。去年は冷夏かと思えば、今年は猛暑。台風に鳥害、山の猿(!)の被害もある。それでも「質のよいぶどうを、安定して供給したい」という思いから、組合のみなさんが知恵を絞りあっている。ぶどうづくりに適した土地以上に、そんなつくり手たちの「情熱」そして「たゆまぬ努力」に、サントネージュワインが寄せる信頼は厚い。
以前と比べてぶどうの木1本あたりの収穫量を減らし、ひとつひとつのぶどうの品質向上に力を入れるのが、サントネージュと決めた最近の方針だ。その粒は生で食べてもおいしく、口に含むとじゅっ、と甘みが口いっぱいに広がる。
30年前小さな苗木だったぶどうが、今では堂々とした古木になっている。これまでも、これからも「よいワインは、よいぶどうから」と謳うサントネージュのワインに、山形のぶどうはなくてはならない存在だ。


■山形県上山市
東京から新幹線で2時間30分。上山市は温泉で有名。
さくらんぼ、ぶどう、 ラ・フランス、柿、桃などの果物や、山形の米「はえぬき」の産地でもある。東経140℃、北緯38℃。
■ぶどう畑の所在地
蔵王山麓の標高200〜400mの平坦地から、緩斜面。
■気候
日本最高気温40.8度の記録を持つ山形盆地、夏は暑く冬は寒い。収穫期は昼夜の気温差が大きく、ぶどうを育てるのに最適の土地。
■地質
三吉山、葉山一帯は安山岩質・溶岩を主体とし、同質の集塊岩・擬灰岩をはさみ下の泥部層と混じり合っている。