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国・産地

ポルトガルワインを極める

戦国時代の日本に新しい文化をもたらしたポルトガル。歴史上はとても深い関係のある国のひとつですが、現代の生活ではいまひとつなじみが薄いような気がしてしまう人も少なくないのでは。しかし、耳に懐かしい「ポートワイン」は、18世紀にポルトガルで生まれたワイン。親しみやすいテーブルワインを数多く造っていることもあり、最近では店頭などにもその姿を見かけることが多くなりました。
ポルトガルは大西洋に面し、スペインと隣接しており、12世紀まではスペインに属していたことから、スペイン同様古くからワイン造りが盛んです。高温多湿で降雨量が多いものの、太陽に恵まれ昼夜の温度差が大きいため、良質のぶどうが栽培されます。いまやぶどうの栽培面積は約25万ha、ワインの生産量は約569万hlに上ります。
主なワイン生産地はドウロ、ヴィニョ・ヴェルデ、ダン、マデイラの4つの地域。先に登場したドウロ川地域・ポルトの「ポートワイン」、大西洋に浮かぶマデイラ島で造られる「マデイラ」は、スペインのシェリーとあわせて、世界三大フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)と呼ばれています。
ドウロ
Douro

ドウロ川上流の流域に広がる地域。生産量の約60%がスティルワイン、残りの約40%はポートワインが占める。ポートワインは製法、品質分類などが厳しく規定されている。

●ワインの特徴

スティルワインは適度の酸と豊かなボディの辛口白ワインや、コクのある力強い赤ワインが多く造られている。ポートワインは一般的なものは甘口だが、さまざまな種類がある。

ヴィニョ・ヴェルデ
Vinho Verde

ポルトガル北部にあり、ポルトガル最大のDOC生産地域。生産量の約70%が白ワイン。

●ワインの特徴

白ワインは酸味の強い軽快な若飲みタイプを中心に、コクのある辛口白ワインも造っている。

ダン
Dao

ポルトガル中央部より少し北西に位置し、ダン川流域に広がる地域。冬と夏の温度差が激しく、特に夏の暑さによって果実が熟し糖度が上がる。生産量の約80%を赤ワインが占める。

●ワインの特徴

赤ワインは色調も濃くドライで力強いタイプ。白ワインは果実味豊かでフレッシュなタイプ。

マデイラ
Madeira

大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラは、ポルトガル語で「森の島」を意味する。酒精強化ワイン「マデイラ」で有名。

●ワインの特徴

カラメルソースのような独特の風味。辛口から甘口まで4タイプある。

ポルトガルは、12世紀まで隣国スペインの支配下にあったため、ワイン造りにおいてもその歴史を共有しています。すでに紀元前5世紀頃にはフェニキア人がぶどう作りを始め、その生産はローマ時代に発展を遂げました。8世紀からはイスラム教徒の支配により、一時ワインの停滞期となりますが、キリスト教徒が領土を回復してからは、ワイン造りは再び盛んになりました。その後、17世紀にマデイラ、18世紀にはポートワインと、世界中にその名を知られるワインが登場するまでになっています。また19世紀の後半には、フィロキセラの被害から逃れるためにフランス・ボルドーのワイン生産者がやってきて、フランス式のワイン造りを伝えたことから、さらにポルトガルのワイン生産は成長を遂げました。ボルドーの生産者が訪れたダン地方は、現在も主要生産地に数えられています。

ポルトガルは、世界で初の原産地呼称管理法を制定した国で、制定したのは1756年のことでした。1987年以降はEC(現EU)に加盟し、ほかの国と同じように産地限定高級ワイン(VQPRD)とテーブルワインの2つのカテゴリーが制定され、現在は次のような4つに区分されています。

●Vinho de mesa(ヴィニョ・デ・メザ)

(テーブルワイン)
産地限定高級ワイン(VQPRD)以外のワインで、産地名の表示はない。

●Vinho Regional(ヴィニョ・レジョナル)

(生産地域表示ワイン)
指定された8地域とサブの5地域があり、生産地域をラベルに表示することができる。

●IPR(インディカソン・デ・プロヴェニエンシア・レギュルメンターダ)

(産地表示上質ワイン)
IPRに指定された地域は29ある。

●DOC(デノミナシオン・デ・ オリヘン・コントロラーダ)

(原産地呼称統制ワイン)
DOCに指定された地域は19(そのうちドウロだけは酒精強化ワインのポートとテーブルワインがあるので20DOC)ある。

ポルトガルでは、単独品種によって造られたワインは少なく、何種類かのブレンドによって造られています。各地域で地域独自のぶどう品種を用いることもあり、地域ごとに個性的なワインとなっています。生産されているワインの約65%が手軽に楽しめる日常消費用ワインです。

ラベルの読み方

ワイン用語集

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