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清水健一がお答え!素朴なギモンQ&A

Vol.44

<清水健一 略歴>
1948年東京都生まれ。農学博士、技術士(生物工学)、ワイン醸造技術管理士の資格を保持。制ガン剤の開発研究を経て、ワイン研究に貢献。アサヒビール酒類本部担当副本部長兼ワイン事業部担当部長を務め、現在はアサヒフードアンドヘルスケアー(株)調味料事業本部 担当部長として従事する。主な著書にワインの科学(講談社ブルーバックス、平成11年1月発売)などがある。

Q ドイツへ行った時 フェザーワインという ジュースのようなワインを飲んだのですがアルコール度が 11%もあるのに あまり酔いもせず 保存料が入っていないので 頭痛も起こらず 本当に美味しかったのです。750cc で およそ 400円くらいの安価で 瓶の蓋は 緩く炭酸が抜けるように作ってありました。そのため 買って持って来れなかったのですが 日本では 売っているのでしょうか?どうも 秋の 葡萄の収穫時にのみ出来る 生ワインと言う事なのですが 詳しい事を教えてください。
A

 ドイツ、オーストリアでは、"フェーダーヴァイツン"と呼ばれ、ワインの仕込みシーズンのみに、醸造所、ホイリゲ(ワインの居酒屋)などで、飲ませてくれる発酵途中のワインです。発酵の途中なので、通常はアルコールが低く、3−8%程 度ですが、今回飲まれたものは発酵の最終段階にあるものと考えられます。
発酵中なので、二酸化炭素を含み(ワインで言う発酵とは糖分がアルコールと二酸化炭素に変わる現象を指します)、低アルコール(通常)で、生きているワイン酵母を含むフレッシュ、フルーティーなワインで、飲むと1年間病気をしないとの言い伝えもあります。また、当然、加熱殺菌をしていないので、生ワインといってよいと思います。

 このようなワインは、発酵中なので、時間を置くと、アルコール度数が増加してきます。日本の酒税法では、原則として、商品流通の段階で、アルコール度数が変化する酒類は商品として流通してはいけないことになっています。ただ、日本のワイン醸造所でも、ワイン醸造時期に同様なワインを飲ませてくれる(ただし、税務署への事前申告が必須で、醸造所内のみでしか飲ませることができません)ところもあるようです。

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