
“ポートワイン”とは、ポルトガル北部、ドウロ河流域のアルト・ドウロ地区で収穫されたぶどうを原料とするワインです。その誕生は、ヨーロッパの大航海時代まで溯ります。
15世紀の中頃から始まった北ポルトガルワインのイギリス向け輸出は、イギリスとフランスの関係悪化を契機に、その量をますます増加させていきました。そしてワイン供給国イギリスの商人たちは、よりよいワインを求めてポルトガルのさらに奥地へと足を踏み入れることになったのです。
その結果、発見されたのが肥沃な大地で良質なぶどうの栽培に適したアルト・ドウロでした。しかしその土地で作られたワインを遙かイギリスまで運ぶには大きな問題がありました。それはワインの腐敗です。ポルトガルの奥地からイギリスまではあまりにも距離があり過ぎたのです。
そこで考え出されたのが、ワイン樽にブランデーを加えることでした。鮮度を保つためブランデーが加えられたそのワインは、イギリスに運ばれると、芳醇な甘味を醸し出しており、貴族たちの人気を集め、ポートワイン誕生のきっかけとなりました。
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