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ハピ研についてハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート
僕たちの一貫したテーマは「もちつもたれつ」
ただ作品だけが存在するのでは意味がないんです
小菅のアトリエにて、レーシングゲーム「サイクロドロームゲームDX」を制作している様子。インタビュー後、本作品は2008年2月5日より開催した「第11回岡本太郎現代芸術賞展」にて、最高賞である岡本太郎賞に輝いた。
作品制作におけるお二人の役割や、制作に関わる人たちのことを教えてください。
土谷さんが職人さんに企画意図を説明するために描いたドローイング
土谷:企画は2人で煮詰めて、制作に関しては大雑把な部分は僕が取組み、細かい作業は車田がやって、大掛かりな制作の時は職人さんたちにもお願いします。職人さんたちはイベントなどを通じて知り合った方たちで、満足のいく額をお支払いできている訳でもないのでほとんど趣味(善意)で関わってもらっています。ただ、職人さんたちの場合、図面を受けてモノをつくるケースがほとんどで、企画とか構想段階から関わるような現場って無いんだそうです。その点、僕らはほとんど丸投げに近いですから、職人さんたちを超リスペクトしています(笑)。
車田:でも最初の頃は厳しかったんです。墨田区で自転車のイベントを企画した時に紹介された職人さんとか…。
土谷:そう、自転車だったらいい人がいるということで金属加工の職人さんを紹介され、その人を訪ねて行ったんですけど、最初目を合わせてくれないし、口も聞いてもらえないんですよ。でも、あきらめずに何度か通っていたら「お宅らのやっていることはおかしいことだから、とりあえず我々の組合で授業してくれないか?」って言われて、金属関連の中小企業の社長さんたちの前で、近代美術から現代美術までの講義をしたんですよ。そうしたらすごく面白がってくれて。そこから、いろいろとお付き合いが始まっています。
KOSUGE 1-16の活動を通して、幸せを実感するのはどんな時ですか?
土谷:作品をつくっている時や、作品を通してみんなが楽しんでくれた時、何より「キミたちバカだねー」って言われた時です(笑)。アートの面白さってフィクションではなく、リアルな部分だと思うんですね。映像や漫画といった想像の世界では面白いものをいくらでも描けるけれど、それをリアルな社会に落とし込んだとき、もっと面白くなると思うんですよ。ですから現状に甘んじることなく、このバカバカしさのスコアをどんどん更新して行きたいですね。
車田:作品を見に来てくれた子供たちからは「ずっと図工がやれていいね」なんて言われますし、そもそも好きな事がやれていること自体が幸せなことだと思います。
土谷:それから、僕たちのバカバカしい作品づくりを、ほとんど善意で手伝ってくれる人たちがいるということ。僕たちの場合、作品づくりの一貫したテーマが「もちつもたれつ」ですから、ただ作品だけが存在するのでは意味がないんです。
最後に将来的なビジョンなどについて聞かせてください。
土谷:夫婦として環境を共にしていると、コレ変だねとか、コレ面白いねとか、観点が似てきて二人の共有フォルダができてくるんです。作品を通じて、このフォルダをもっともっとたくさんの人たちと共有していきたいですね。それから、家族や親戚に心配をかけないようにすること(笑)。「知り合いに銀座のギャラリーで展覧会をやっている人がいるけれど、早くああいう所でできるといいわね」なんて、顔を合わせるたびに言われてますから。
車田:私たちの活動をたまに新聞や雑誌で取り上げていただきますけど、完全に親戚を納得させるためのメディアになっています(笑)。具体的な活動としては個展をやりたいですね。この7年間やってきた仕事を俯瞰してみたいんです。改めてまとめて見てみたら、また新しい方向性が見えてくる気もしますし…。
土谷: そうだね。特に僕の婆ちゃんは厳しくて「ちょっとNHKに出たからっていい気になってんじゃないよ!」なんて言われてますし。いずれにしても、僕らの活動をもう少し認知してもらえるようにがんばっていきたいですね(笑)。
今後の活動
「第11回岡本太郎現代芸術賞展」
岡本太郎賞受賞!!作品である自転車のレーシングゲーム「サイクロドロームゲームDX」を
展示します。
日時:2008年2月9日(土)〜4月6日(日)
場所:川崎市岡本太郎美術館
インタビュー・文:君島理久
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