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森林の姿

北海道から沖縄まで、南北に長い日本の国土。その約7割を森林が占めており、地域によって多彩な気候や自然環境を有し、その環境に適応したさまざまな森林があります。

森林の分類

環境の違いによって、森林は5つの種類に分類することができます。

  1. 1.寒冷地で山頂付近に広がる常緑針葉樹林
    冬でも落葉しないシラビソ、エゾマツなどの針葉樹が多く見られます。
  2. 2.比較的涼しい山々には落葉広葉樹林が広がります。秋には美しく紅葉する森林です。
  3. 3.温暖な地域の低地に広がるのは、カシやクスノキなどの照葉樹林
  4. 4.沖縄には、ヤシやガジュマルなどが生い茂る亜熱帯雨林があります。
    海岸沿いにはマングローブ畑が広がっています。亜熱帯雨林を持つ地域は世界でも限られており、とても貴重な森林といえます。
  5. 5.標高が一定以上の高山には木が生えても森林にはならない場所があります。
    これを森林限界と呼んでいます。
森林の分類

森林の階層構造

森林は樹木だけでなく、多様な植物で構成されています。その高さによって

  • 高木層(こうぼくそう8m〜)
  • 亜高木層(あこうぼくそう4〜8m)
  • 低木層(ていぼくそう1〜4m)
  • 草本層(そうほんそう〜1m)
  • コケ層(〜1cm)

の5つに区分され、これらを森林の階層構造といいます。

森林の階層構造

森林の動物たち

森林の動物たち

森林には多くの動物が生息しています。
山の奥地にはヒグマ、ツキノワグマ、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザルなどの大きな哺乳類が生息しています。人の住む地域に隣接する里山に近づくにつれ、キツネ、タヌキ、ウサギなどの中型哺乳類や、モグラ、リスなどの小型哺乳類が多くなってきます。豊かな森林は動物にとっても大切な生活の場です。


天然林と人工林

日本の森林のうち約5割は天然林ですが、一方で4割以上を人工林が占めています。 天然林とは人の手があまり加わっていない森林を指し、それに対して人工林とは、計画的に植栽・保育・伐採されている森林を指します。
天然林は貴重なものではありますが、人の手が入り、活用される人工林は、人にとってやさしく、使いやすい森林でもあります。

「アサヒの森」も、70年以上にわたって森林を守り、発展させてきました。現在では公益性のある価値の高い森林として社会的な評価を得ています。

何万年もかけて育まれてきた天然林を守ることも、森林資源の恩恵を受けながら人工林を維持していくことも、ともに重要なことなのです。

天然林と人工林

森林の働き

森林にはさまざまな機能があります。私たちは森林の持つ数々の機能や働きから、さまざまな恩恵を得て暮らしています。

地球環境保全の働き

近年、世界規模で地球温暖化が大きな問題となっています。本来であれば地表面から宇宙へと放出されるエネルギーが、大気中にある二酸化炭素やメタンなどの“温室効果ガス”によって跳ね返され、大気や地表が温め直されてしまうことで、気温がどんどん上昇してしまうといわれています。
温室効果ガスの中で代表的なのがCO2。このCO2を吸収し、炭素として蓄えられるのは森林ですが、世界的に森林面積は減少の一途をたどっています。もちろん、二酸化炭素自体の排出を抑えることが重要ですが、CO2を吸収し、排出を抑える森林を守り、広げていくことも大切なことです。

地球環境保全の働き

生物多様性保全の働き

生物多様性保全の働き

森林には樹木や草、コケなどの植物や、菌類、土壌微生物が存在しています。これらを食料・栄養分とする昆虫などが棲息し、それを捕食する鳥類、爬虫類、哺乳類など様々な生き物が集まり、生態系を形作っています。森林はそうした生態系や生物種〜いわゆる生物の多様性を保全してゆく機能があります。

水源かん養の働き

水源かん養の働き

恵みの雨とも言われるように、人々や植物にとって欠かせない水は雨となって主に海から陸地へとやってきます。それを受け止めるのが森林です。
地面に降った雨は、

  • ・地表を流れていくもの
  • ・地面から蒸発していくもの
  • ・地面の中にしみこんでいくもの

にわかれます。地面に浸透した雨はさらに、

  • ・土壌の中に溜まるもの
  • ・土壌の隙間を流れて地下水になるもの
  • ・基岩(土壌層の下にある、岩の様に古て固い地層)

に達し、さらに深くしみ込むものに大別されます。

雨はさまざまな通り道を経て、やがて川や海に流れ込みます。通り道によっては数日かかるものもあれば、何年もかかるものがあります。この時間差があることにより、洪水の発生を防いだり、日照り続きでも水を保持したり、河川や地下水の水の量を一定に保つことが可能となります。このことを「涵養(かんよう)」といい、水を蓄える天然の仕組みとなっています。水源地周辺の森林では、これらの機能が充分に発揮されることを期待して、農林水産省または都道府県知事によって「水源かん養保安林」の指定を行っています。
アサヒの森も全域が森林法に基づく「水源かん養保安林」の指定を受けています。この指定により伐採方法等に制限が加わります。アサヒの森は、こうした厳格な制度のもとで森林を管理・運営しています。


自然災害の危険を防ぐ働き

森林は山地での自然災害被害を抑止するという機能があります。
例えば、山の自然災害にはこれらのようなものがあります。

・なだれ … 
山や傾斜地に降り積もった雪が、大量に崩落
・山崩れ … 
雨水を含んだ土壌が脆くなり、地表が崩落
・土砂流出 … 
雨・風・雪などにより岩石や地表がすり減り、土砂が河川に流入
・土石流 … 
台風や大雨などによる大量の雨水と共に斜面の土石などが一気に流出
・洪水 … 
短時間の大量降雨により、山や土壌で蓄えきれない水が一気に河川に流入、氾濫

こうした災害の抑止には森林が有効です。それは森林の繁茂した土中には森林の根が伸び、広がり、複雑にからみあっています。これらの根が土壌よりさらに下の基岩層まで達していれば、表層崩壊と呼ばれる土壌層での山崩れを防ぐ力となるからです。

自然災害の危険を防ぐ働き

快適な環境をつくる働き

森林は人にとって快適な空間を作り出す上でも大切な存在です。

海岸林
海岸沿いの樹木は台風や強風、津波などの自然の脅威から内陸を守っています。例えば、海からの強風を弱めたり、海風の中の塩分を減らしたり、津波の害を防止したり軽くすることができます。
防風林
森林は風よけとしての機能も兼ねています。風による土壌の浸食を防いだり、田畑や住居の周囲に木々を植えることで、強風や吹雪から守ることができます。
気温調節
森林の中では、樹木の枝や葉によって太陽光が遮られ、地面への日射の量も減ります。また、樹木からの蒸発・蒸散により太陽熱が利用されるなどにより、森林の外よりも気温が低下します。逆に夜間は昼間の温かい空気や地熱の拡散を樹木が遮り、結果として昼夜の気温差が小さくなります。こうして人や森に生きる動物にとって、快適な環境が生まれます。
騒音抑制
樹木の幹や枝、葉などが騒音の音波(特に高域の音波)を吸収する働きがあります。道路と歩道や住宅街の間に木々が植えられていることがありますが、これらは、騒音の原因となる車のエンジン音などとの距離を保つ役割を果たしています。

こうした災害の抑止には森林が有効です。それは森林の繁茂した土中には森林の根が伸び、広がり、複雑にからみあっています。これらの根が土壌よりさらに下の基岩層まで達していれば、表層崩壊と呼ばれる土壌層での山崩れを防ぐ力となるからです。

快適な環境をつくる働き

木材の生産

私たちの生活を営む上でも欠かせない木材。この木材生産も、森の大切な働きの一つです。森から生産された木材によって、私たちの生活は支えられ、より豊かなものになっています。

森林内の樹木の容積全部を足したものが「森林蓄積」といいます。世界の中で日本の国土の広さは60番目であり、広い国とは言えませんが、森林蓄積では13番目となっています。これは狭い国土にも関わらず、森林資源には恵まれているということです。天然資源が少ないと言われている日本ですが、森林で育まれる木材は貴重な資源の一つなのです。

木材の生産

森林を育てる

日本の森林の約4割の人工林。総面積にすると1,000万ヘクタール以上。スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなど、主に針葉樹の苗木を人の手で植え、育て、伐採するサイクルを維持しています。木材を生産するためだけでなく、水源確保や自然災害防止のための人工林も存在します。
木材生産を目的とした人工林では、限られた面積の中に一定の間隔で苗を植え、何十年もの長い時間をかけて効率よく育てていきます。そして、これらの木が大きく育って衰退する前に伐採収穫します。そのため、人工林は天然林よりも若い木々が多いのが特徴です。

木が大きく育つために必要なものは、光と水と養分。人の手によって成長の邪魔をする雑草を刈ったり、間伐することで大きくて利用価値の高い木材をより多く生産することが可能になります。
人工林には多くの人が関わっています。森林に入って、数十年後の森の姿をイメージしながら森の手入れをする人、丸太を切って山から運搬する人、それらの木を販売したり加工する人……。これらの人々の働きによって、豊かな人工林は維持され、私たちは木材を利用することが可能になります。

「アサヒの森」では、ヒノキ(約75%)とスギ(約25%)を中心とした人工林を造成しています。この人工林区域でも、森を健全な状態に保ちながら育てていくために、下刈りや間伐など地道な手入れを日々実施しています。

森林の成長

アサヒの森の今を皆様にお届けしております。

すべては、お客様の「うまい」のために

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒。のんだあとはリサイクル。

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