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「チャレンジングな飲み処・食べ処」は、広島の情報誌『旬遊』誌上で2007年からアサヒビールがお届けしている広島のチャレンジングなお店紹介企画です。 食に対する努力と挑戦を続ける広島県内のおすすめのお店を、『旬遊』編集長・杉山雄一氏がゲストとともに訪れ、びーるや料理について語り合います。

【山椿】
和食の基本を大切に手間ひまをかけた料理を。

今回のゲスト、藤野能子さんと初めてお会いしたのは、広島が輩出した作家・梶山季之の33回忌記念イベントだった。このとき藤野さんは藤本義一さんの記念講演とシンポジウムの司会を務め、このイベントの報告書を世話人だった私がまとめるにあたり、梶山季之と藤野家のご縁について寄稿していただいた。そんな藤野さんに会うために、広島市中区薬研堀の懐石料理店「山椿」に足を運んだ。
「山椿」はカウンター10席、4人用個室が2つのこぢんまりとした店である。店の玄関までのアプローチもなかなか凝っていて、路地的な階段を上がった奥に、ひっそりと白い暖簾が掛かっている。 
オープンは5年前のこと。この店は広島市内を中心に幅広く飲食業を展開するインスマート株式会社の頂点に立つフラッグシップ店として位置づけられている。

店主を務めるのは、和食の世界に入って35年の経験をもつ恩田尚明さんだ。「奇をてらうことなく、先人たちが築いてきた技や知恵など、和食の基本を大切に、手間ひまをかけた手作り感のある料理を提供し、そして歳月とともに風格を備えた店にしていきたいと思っています」 地産地消の考えをベースに、野菜は地元産、魚介類もすべて天然ものを使う。
恩田さんには、お客様に美味しい料理を提供するほか、もう一つ大事な役割がある。それは系列店を任せられる若手料理人の育成だ。本物の和食、風格のある店づくり、次代の料理人育成が恩田さんの料理人生をかけた挑戦といえよう。

今回のゲスト 藤野 能子(ふじのよしこ)さん

玉川大学文学部卒。NHK広島放送局、同放送センターなどで、パーソナリティ、リポーター、キャスターなどを務め、現在はフリーアナウンサー。NHK広島放送局時代に「生ける原爆供養塔の遺骨」でNHK報道局長賞受賞。趣味は油絵や鉛筆画の制作、和のものに触れること。カウンター内は店主の恩田尚明さん。

室内

カウンターのほか掘りごたつ式の4人用個室が2室ある。

ゲストの藤野能子さんも、チャレンジングな女性である。
最近印象に残った仕事は、「C40(世界の40大都市)気候変動東京会議」で総合司会を務めたことで、地球環境問題の大切さに改めて目覚めさせられたという。NHK広島放送局時代には、NHK報道番組の最高賞にあたるNHK報道局長賞を授賞、という経歴の持ち主でもある。

藤野さんのライフワーク的テーマは、「愛と平和」。
「絵を描くことも大好きなので、これをテーマにした絵本もつくりたいし、朗読の分野にも挑戦したい」と、フリーアナウンサーという肩書を超え、新たなチャレンジに意欲を見せる。

最後にアサヒスーパードライについての感想を聞くと、「私は仕事を通して『清い水』のような存在でありたいと願っていますが、それでいえば、スーパードライは『清いビール』ですかね(笑)。最初に飲んだとき、キレがあり、洗練されたクリアな味わい、今までのビールとは違うなという印象をもちました。
それからというもの、ビールを頼む時は、スーパードライです。私は和食が大好きですが、食中酒として和食との相性もいいですね」。
ちなみに、料理もビールも人生も透明感や爽やかさがあるのが上質、というのが私の持論である。
(旬遊編集長・杉川雄一)

※この記事は『旬遊』2010年6月号に掲載されたものです。

料理写真

鴨や鶏のミンチを入れた冬瓜まんじゅう。

料理写真

上/前菜。レモン釜ジュレ寄せ(海老、おくら、椎茸、枝豆)、サツマイモの蜜煮、ハモ寿司、青瓜雷干し、鰻巻き玉子、アワビの蒸し煮、鴨ロース煮、振り柚子の石川小芋、グラスに盛った滝川豆腐。下/ハモまむし木の芽添え。

アサヒ プレミアム生ビール 熟撰
店舗情報 店舗外観

懐石料理 山椿
(インスマート系列店)

広島市中区薬研堀2-3
電話/082-545-6777
営業/11時30分〜14時、
18時〜22時30分
休日/日曜日
昼3500円〜(完全予約制)、
夜6000円コース〜(要予約)

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