

ル レクチエは新潟県白根地域で栽培が始まり、新潟に根付いて100余年を迎える西洋なしです。
1882年にフランスのオルレアンで園芸家オーギュスト・ルによって作られ、17世紀の偉大な園芸家ル レクチエ氏の名前にちなんで名付けられました。
日本への導入は、明治36年頃新潟県白根市の故小池左右吉氏がフランスから苗木を取り寄せ、栽培を始めたのが最初とされています。
当初は農家が自家用に消費しているものがほとんどで、昭和50年代に栽培面積が増えるまでは、市場にはほとんど出回りませんでした。
「ロクチ」「ルルクチー」などの名称を経て、「ル レクチエ」という名称で統一されたのが1983年、栽培を拡大し始めたのが昭和63年頃で、以来新潟地方の信濃川沿岸を中心とする肥沃な土地で品質・味ともに最高のル レクチエが栽培されています。


新潟県は以下の点でル レクチエの栽培に最適であるとされています。
1. 日照時間:年間1200時間以上の日照があり、特に成育に重要な6月の日照時間が長い。
2. 降水量:年間降雨量が1000mm程度で梨の栽培に適している。
3. 平均気温:平均気温が13℃と適温
4. 排水:排水が良好な砂壌土で、河川敷の土壌が深く柔らかいため根の張りが良い。
ル レクチエは風に弱く落果しやすいため、棚栽培が基本です。また病気に弱いので、袋かけを行います。水はけの悪い土地では育ちにくく、また乾燥にも弱いので土壌改良や排水対策を徹底する必要があります。摘果・人工受粉・新梢管理などは日本の梨と変わりません。10月下旬頃、秋空のもとで収穫されますが、ル レクチエは樹の上では完熟しません。収穫したばかりのル レクチエは鮮やかな緑色をしており、このままでは甘味も風味もまだまだです。収穫後約40日間、一定の温度で寝かせること(追熟)によって、より糖度が高まり美味しくなります。


ル レクチエは9割ほど追熟した状態で出荷されます。
水分が蒸散してしまうので、冷蔵庫での保存はお薦めできません。
個々の包装紙は水分の蒸散を防いでみずみずしさを保つ効果があるので、食べるまでの間は包装紙を取らずに涼しい玄関などに置いて下さい。
その際の保管温度は10℃以下が目安です。
パステルイエローから完熟バナナのようなやまぶき色に変わり、甘い香水のような芳醇な香りがし始め、手に持つとやや弾力が感じられるようになったら食べ頃です。