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群馬が誇るご当地グルメ!

群馬県は自然の宝庫。上州の山々、利根川などの豊かな水源、
日本を代表する温泉の数々・・・と、数え切れないほど。
だから、たくさんのおいしい食材が、のびのびと育っています!
電車でも車でも、都心からアクセス抜群。こんなに近いところなのに、意外と
知られていない、群馬のグルメ。ふらり足を伸ばして、本物の味を楽しんでみませんか?
ぜひ堪能して欲しい、群馬のおすすめグルメをご紹介します。

第2回 伊香保町の伊香保菜

榛名山中腹の標高700mにある伊香保温泉は、草津温泉と並び群馬県を代表する名湯。万葉集にもその名が登場し、戦国時代にはすでに温泉街が形成されていたそうです。365段も続く石段は温泉街のシンボルで、そこからの眺めも気持ちいいものです。そして今、伊香保温泉の旅館で提供されて好評なのが「伊香保菜」という漬物です。それはいったい、どんなお漬物なのでしょうか?
※「伊香保菜」は12月〜3月までの期間限定品です。

伊香保町ってどんなところ?

伊香保温泉は、竹久夢二や夏目漱石などの文豪が通ったことで知られ、関東の人たちの行楽地として人気があり、周辺にある水沢うどんも話題にのぼります。伊香保町は2006年に周辺市町村と合併して渋川市になりました。渋川市の特産品はチンゲンサイ、ブロッコリー、ネギ(長ネギ、下仁田ネギ)です。標高差が400m近くあることから長い期間で栽培できるうえ、日照量が多いため露地栽培の野菜が多いのが特徴。また、こんにゃく芋の生産量は日本一です。

温泉街のシンボルである石段

■温泉街のシンボルである石段

「このあたりは気候がよく、沢山の野菜が栽培されています。そんな中で伊香保菜は“伊香保温泉に行かないと食べられない”と思ってもらうために他のエリアでは販売しておりません。チンゲンサイを塩漬けしたものも販売中です。」そう話すのは、JA北群渋川の岩田圭介さん。伊香保菜についても、もっと温泉旅館の女将さんたちと交流して、新しい活用法を考えていきたいそうです。

伊香保町の特産品のひとつ「チンゲンサイ」

■伊香保町の特産品のひとつ「チンゲンサイ」

特産品の新しい活用法を模索中というJA北群渋川広報の岩田圭介さん

■特産品の新しい活用法を模索中というJA北群渋川広報の岩田圭介さん

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伊香保菜とは?

伊香保菜

伊香保菜は「しゃくし菜」の漬物のことです。しゃくし菜の姿がご飯を盛るときに使うしゃもじ(杓子)に似ていることから、その名が付きました。背丈は30〜50センチに育ち、株元が白く太くなります。大きな色白のチンゲンサイという感じでしょうか?平成11年、伊香保温泉の女将会(お香女会)や農業関係者が集まり、地域の農産物を使って伊香保を活性化できないかと考えました。そこで注目したのが、家庭で食べられていた「しゃくし菜漬け」でした。女将さんたちはそれを「伊香保菜」というネーミングで旅館の食事に取り入れ始めたのです。

伊香保菜は12月から3月までの期間限定商品ですが、その評判から年々需要が増えているそうです。しゃくし菜のほかに漬物に向く野菜がないか、女将会と農業関係者は研究を続けて、年間を通して伊香保菜を提供できるように検討しているそうです。
しゃくし菜は葉がしっかりしていて、シャキシャキした歯ごたえが残り、緑色があせない点でも人気があります。昔は冬に漬けたものを春まで置いて、べっこう色になったものを油で炒めて食べていたとか。今では浅漬けが人気ですが、古漬けのしょっぱい漬物を炒めると、油となじんで違ったおいしさになります。

伊香保菜ってどうやって作るの?

渋川漬物工房代表の中野八重子さん

■渋川漬物工房代表の中野八重子さん

伊香保菜を作るのは、渋川漬物工房のおかあさんたち。代表の中野八重子さんによると、会員は60代が中心に15名ほどで、作業はいつも6〜8名で行っているそうです。伊香保菜のほかに、白菜や大根の麹漬けやぬか漬けも作っています。「しゃくし菜は2軒の農家に頼んで、10アールほどの面積で作ってもらっています。小さいと漬けたときに紐みたいになってしまうので、株を大きくしてもらうように頼んでいます」と、中野さん。

収穫されたしゃくし菜は汚れたところを切り落とし、ていねいに水洗いします。漬け込み時期が早すぎると酸味が出てしまったり、腐りやすいので、寒くなってから作業に入ります。昔は「塩をかむように漬けた」というほど塩辛かったようですが、今は塩分濃度4%が目安。塩が効いていない部分は固くなってしまうので、株を広げてていねいに塩をまぶします。

人の手で丁寧に加工されて出来上がる伊香保菜 人の手で丁寧に加工されて出来上がる伊香保菜

■人の手で丁寧に加工されて出来上がる伊香保菜

しゃくし菜の株と葉を互い違いに並べて、重しが平らにかかるように気をつけます。これが揃っていないと、漬けたときにムラが出てしまうのです。最後に板をかぶせて均等に重さがかかるように工夫します。1週間から10日で本漬けに進みます。再び水洗いしたあとに、今度はしっかり手でもみます。こうすることで、葉が柔らかくなり、きれいな緑色に仕上がるのです。しゃくし菜、塩、ザラメ、唐辛子、焼酎を加えながら、順々に重ねていきます。「伊香保の温泉旅館からは『味付けしないで』と言われています。板前さんが料理に生かせるように無添加のうす塩漬けが基本ですが、本漬けで加える焼酎や唐辛子はカビ止めの効果があり、ザラメは葉が黄色くなるのを防いでいます」

伊香保菜の味を支える渋川漬物工房のおかあさんたち

■伊香保菜の味を支える渋川漬物工房のおかあさんたち

出来上がった伊香保菜は10kg入りの箱で旅館に届けられます。地産地消に取り組む旅館にJAが地元野菜を配達していることから、伊香保菜も注文を受けて農産物といっしょに運ばれます。「遊休農地を活用してしゃくし菜を作れば、遊んでいる土地が減るし、作業するお母さんたちのおこづかいにもなります。地域のために、みんなのためにも、やりがいがある仕事ですね」。長野県に「野沢菜漬け」があるように、群馬県の「伊香保菜」がいつか名物料理になるかもしれません。

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伊香保温泉「お香女(おかめ)会」とは?

伊香保温泉「お香女(おかめ)会」

伊香保温泉旅館協同組合に加盟している30旅館の婦人部で、「お香女(おかめ)会」の愛称で親しまれています。伊香保を活性化させるために様々な活動をしており、伊香保菜を旅館で提供するほか、伊香保温泉をイメージした「いかほ香」をたいてお客様をお迎えしたり、温泉街共通の提灯のデザイン、石段通りでのお茶のサービスなども行っています。

約10年前に伊香保温泉ならではの食材を探していたときに、しゃしくし菜の漬物に出会い、「伊香保菜」として旅館で提供することになりました。現在では、そのまま漬物としてお客様に提供するのはもちろんのこと、各旅館の板前さんがアレンジして料理に生かしているそうです。伊香保菜が食べられる時期になると、忘年会やリピーターのお客様に「伊香保菜の季節が来たね」と喜ばれています。

>>伊香保温泉旅館協同組合のホームページはこちら

「伊香保菜」が食べられる旅館はこちら

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